出版社内容情報
本書は深浦康市九段による居飛車穴熊の戦術書で、相手は四間飛車と三間飛車です。
まずは基本的な形で居飛車の狙いを示したあと、少しずつ形を変えたテーマ図を掲げて、それぞれの攻略方法について伝授してくれました。
序文で深浦九段は「当初は堅くて戦場から遠いという2大要素が売りだった居飛車穴熊も、現代将棋ではプラスαが必要になってきた」と述べています。
確かに現在は「堅さよりバランス」という風潮があり、しかも「トマホーク」の出現など振り飛車の指し方も進歩してきました。
強力な居飛車穴熊とはいえ、固めているだけではなかなか有利にはなりません。
戦型ごとに生じる細かなポイントを理解して、積極的に戦う意識が必要になっているのでしょう。
また最終章では、アマチュアに人気の相穴熊についても四間飛車と三間飛車に分けて紹介しています。
本書を読んで、振り飛車に勝つ楽しさを味わってください。
内容説明
固めるだけじゃない最新の振り飛車破り!堅さと遠さに満足しない「プラスα」を解説!
目次
第1章 対四間飛車(対四間飛車の基本形;先手7八金‐後手9五歩型;後手6三歩型;後手4四銀型 ほか)
第2章 対三間飛車(対三間飛車の基本形;先手5七銀‐先手5八金を決めた形;対コーヤン流三間飛車;対先手三間飛車 ほか)
第3章 相穴熊(対四間飛車穴熊;対三間飛車穴熊)
深浦の会心譜
著者等紹介
深浦康市[フカウラコウイチ]
1972年2月14日、長崎県佐世保市の生まれ。1984年、6級で(故)花村元司九段門。1991年10月、四段。2008年9月、九段。1993年、第11回全日本プロトーナメント決勝で米長邦雄九段を下して棋戦初優勝。2004年、順位戦でA級昇級。2007年、第48期王位戦で羽生善治王位から初タイトルを奪取。その後、3連覇。2020年、第69回NHK杯選手権で優勝。タイトル戦登場は8回、獲得は3期。そのほか棋戦優勝は10回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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