出版社内容情報
詰碁を解いて、実戦で役立ったと実感したことはありますか?
もちろん、実戦形の詰碁ならそのまま実戦に出てくることもありますが、詰碁を解くことの本質は「手を読む練習」です。
「上達の秘訣はやさしい詰碁をたくさん解くこと」と言われ詰碁を頑張っても、中々勝てるようにならず、挫折してしまう方も多いのではないでしょうか。
でもそれは当然。詰碁は読む力を鍛えるもので、手の読み方を教えるものではないからです。
読み方を身につけ、そのあとに読みの力を鍛えるのが上達のための正しい手順です。
でも意外と、実戦での読み方にフォーカスした練習法はありません。
そこで本書は、手の読み方を伝授する内容になっています。
キーワードとなるのが「3手の読み」。その意味を端的に言えば「相手の手を考えられるようになりましょう」ということです。
これができるようになると、自分本位の手が減ったり、相手の作戦を阻止する手が打てるようになります。
本書は実戦に頻出する形や手筋を使った問題を多数収録しています。
問題の目的がわかりやすいよう、構想を練習する布石問題と相手の手の対応を考える中盤問題の大きく二つに分けています。
いろいろな局面の問題に触れることで、「こういう風に読んでいくのか」とコツが掴めてきます。
さらにいえば、本書で読みの基礎を完璧にした後に、詰碁でその肉付けをしていけば、恐ろしい読みの力が身についていきます。
内容説明
「相手はこう打ってくる」基礎がわかれば誰でも正しく読める!
目次
序章 実戦の読み
第1章 布石の「3手の読み」(安定形を得る;見合いの発想;無理のない構想 ほか)
第2章 中盤の「3手の読み」(正確な読み;落ち着いた対応;狭い方へ ほか)
第3章 手筋の「3手の読み」(基本の捨て石;逆用するサバキ;急所の発見 ほか)
著者等紹介
溝上知親[ミゾカミトモチカ]
昭和52年生まれ。長崎県佐世保市出身。菊池康郎氏(緑星囲碁学園)に師事。平成5年入段。26年九段。日本棋院東京本院所属。平成16年第29期新人王戦優勝。19年第63期本因坊戦リーグ入り。30年通算700勝達成。棋聖戦リーグ3期、名人戦リーグ5期、本因坊戦リーグ1期在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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