出版社内容情報
あやかしをもてなすお宿で仲居に!?
内容説明
夫のモラハラが原因で離婚した海月は、頼れる人もおらずフラフラと夜の街を歩いていた。するとどこからか動物の鳴き声が聞こえ、あたりを見渡すと川に落ちてしまった子犬を見つける。勇気を出して子犬を助けると…その動物は子犬ではなくたぬきだった!?助けられたたぬきは、スマホの入ったエコバッグを首にかけたまま走り出してしまった。海月が慌ててたぬきを追いかけると一軒の宿の前にたどり着く。宿の中から驚くほどの端正な顔立ちの青年が現れ、たぬきを助けてくれたお礼にと豆腐料理をご馳走になることに―。
著者等紹介
江本マシメサ[エモトマシメサ]
長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)で2015年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
50
【Kindle】作者のタヌキやキツネへのモフモフ愛とお豆腐大好きな心がとっても伝わりました😄呪いを発するほど粘着質な海月の元DV夫が諦めるのはヤケにあっさりでしたが、人と関係を築くのも断ち切るのも筋を通すのが肝心ってことでしょうか。ともあれ豆だぬきの宿に居場所と伴侶を含む家族や仲間を得て、幸せになれそうな海月、あとはもうちょい広い部屋が必要かも?😅2021/08/11
あさひ.a
30
KU。夫に離婚届を投げつけられ、家を出た海月。行く当てはなかったが、こだぬきを助けた縁であやかし専門のお宿で中居として住み込むことに…な話。あやかしは居れど、基本はほんわか日常物。モフモフたぬきとあまり気負わない料理がメイン。料理が苦手だった海月が、ハードルの高くない料理を丁寧に教えてもらって、料理の楽しさに目覚めて…は良いんだけど、主婦時代の海月さんが突出したメシマズさんなのでドンびく。ヒーロー立ち位置のつかささんは良き料理人イケメン。諸々の事態の収束が相当あっさりだったりするが、軽く読めてよい。2021/09/17
槙
14
モラハラ夫が投げつけてきた離婚届をさくっと提出し、無一文で家を出てきた主人公が、お豆腐が美味しい妖怪用のお宿に迷い込んで仲居さんとして再スタートするファンタジー。 1度は食べてみたい老舗おでん屋さんの「とうめし」も登場していてあこがれが募る。 おいしいねって笑いあえる相手と一緒にいるのが1番だよね。2021/06/12
ぱんだ
14
豆腐料理とモッフモッフのタヌキが魅力的でした^_^ 主人公が割とどん底からのスタートだったので、どうなることかと思いましたが、ほっこりハッピーエンドで良かった( ・∇・)2021/06/01
サキイカスルメ
12
つばさちゃんの天使っぷりよ。おいしいご飯とあやかし兄妹、そして宿でのお仕事のお話。和食メインで、食べ物がとってもおいしそうでした。おいしいご飯と優しいあやかしたちにゆっくりと癒されていく、温かい雰囲気が好きですね。なにより、つばさちゃんが可愛くて!たぬき姿も、健気なところやお兄ちゃん思いな妹なところも、すべてが可愛かったなぁ。海月は頑張り屋で真っすぐな女性でよかったです。田貫は、ザ・優しいお兄さんという感じ。恋愛に本気モードになったら、なかなか押しが強そうでもありましたね。2021/05/26