出版社内容情報
みなさんは後手から横歩取りを誘われたときに、どうしていますか?
青野流や勇気流で攻めを狙うもよし、1歩得で満足して相手の攻めを待つもよし、もちろんどれも有力です。
でも、それらの作戦は定跡化が進んでいて、覚えるのが大変です。
しかも「横歩をどうぞ」と誘ってくる以上、相手は経験豊富なことが予想されます。
そこで本書では「もともと空中戦は苦手」と告白する大平武洋六段が「自分のペースに引き込む」ことを狙いに、▲3四飛と横歩を取る手に代えて、▲5八玉や▲6八玉などの玉移動、さらに▲2六飛や▲2八飛などの飛車引きなど、横歩を取らない有力な作戦を紹介しました。
これらはマイナーではありますが、どれもプロの公式戦でも通用する立派な一手。決してハメ手ではありません。
しかも相手の応対によっては鮮やかな攻めが決まることもあって、とても面白く戦える作戦です。
本書を読んで、相手の狙いに肩透かしを食わせ、楽しい空中戦を味わっていただければと思います。
内容説明
自分のペースで戦うために横歩を取らない空中戦法。先手5八玉、先手6八玉、先手2六飛、先手2八飛など、有力手は数知れず。「何も考えずに先手3四飛と横歩を取る」その姿勢から見直そう!
目次
序章 横歩取りの基本といろいろな作戦
第1章 ▲5八玉編(テーマ1図から△8八角成;テーマ1図から△4一玉 ほか)
第2章 ▲6八玉編(テーマ2図から△8八角成;テーマ2図から△8四飛 ほか)
第3章 飛車引き編(▲2六飛、△2八飛)(テーマ3図▲2六飛;テーマ4図▲2八飛)
第4章 完全力戦編(▲9六歩、▲1六歩)(テーマ5図▲9六歩;テーマ6図▲1六歩)
著者等紹介
大平武洋[オオヒラタケヒロ]
1977年5月11日生まれ。東京都北区出身。1990年6級で桐谷広人七段門。2002年四段。2016年六段。(故)升田幸三実力制第四代名人の孫弟子に当たる。2003年、第44期王位戦でリーグ入り。2006年、第19期竜王戦で4組昇級。2009年、第67期順位戦でC級1組昇級(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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