出版社内容情報
人類史2500年分「重力を理解する旅」にご招待。
広大な宇宙空間、太古のビッグ・バン、ブラック・ホール、燃える巨大な恒星……直接行くこともできず触れることもできないのに何を根拠として確信を持って語ることができるのだろうか? この質問に対する解答の核心は「重力(グラヴィティ:gravity)」にあります。
現在わたしたちが知っている宇宙の姿は、人類が解明した重力についての知識をベースに描き出されたものです。好奇心に満ちた才気あふれる、洞察力と想像力に秀でた科学の偉人たちによって重力は発見され、わたしたちは今日の宇宙の姿と、どのように変化してきたのかを語ることができるのです。
重力の概念は、その多くが「人間の想像力」によって成し遂げられていきました。科学者らの対話を横で聞き、かれらの頭の中の想像の世界に入ることができたなら...、を実現するこの本"グラヴィティ・エクスプレス"です。
重力とは何か、古代から現代にいたるまで時々刻々変化していく人類の宇宙観に対しての理解をこの本で深めることができます。
登場する多くの哲学者、科学者は実在の人物です。かれらの思想を忠実に反映しようと努力していますが、読者の理解を助けるために作り出した科学者たちの会話や議論も多く含まれていますので、「科学小説」を読むように読んでいくのもおもしろいことでしょう。
内容説明
“重力”の実体に迫る人類2500年分の歴史へ。サイエンス・コミックで旅立ちます!
目次
PROLOGUE 物が落ちる原因は何か、重さがあるのはなぜなのか?
01 適応期―重力!克服の対象から理解の対象へ
02 落ちる場所を失う―宇宙はとても大きい
03 本来の位置に落ちる―秩序整然たる宇宙
04 そうではない―アリストテレスに対する反駁
05 落ちるというのは引っぱられているということ―地上の言語で落下を説明する
06 引っぱっているといういかなる推測も不可能だ―天上の言語で落下を分析する
07 そうだ、引き合っているのだ!―ニュートンが決着をつける
08 勝利のあとの苦々しさ―筋は通っているが、理解できない
09 すべて錯覚だ―むしろ押し出すというのが正しい
EPILOGUE 人類を動かしたもっとも単純な質問
著者等紹介
チョジンホ[チョジンホ]
ソウル大学校生物教育学科卒業後、大学院で理科教育を専攻。ソウル大学主催の「教育用ソフト開発コンテスト」で最優秀賞を受賞したことをきっかけに、コンテンツ制作に強い関心を持ち、コンピュータゲーム会社を設立。8年間エキサイティングなゲームの開発に専念した。大学を卒業してビジネスで成功した後、2010年から2017年まで国立の高等学校の生物の教員を務め、平日は生徒とコミュニケーションをとり週末にはカフェにてマンガを描き作家への夢を膨らませていった。2012年11月には重力をめぐる科学の歴史を紹介した教養マンガ『グラヴィティ・エクスプレス』を発表し“韓国でもなかなか出てこないイラストの描ける科学者の誕生”と賛辞を受け、2013年文化体育観光部の最優秀教養図書、第54回韓国出版文化賞教養部門を受賞した
金重明[キムチュンミョン]
1956年、東京生。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞を受賞。2005年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞を受賞。2014年『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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