出版社内容情報
本書は序盤に△3三角と上がり▲同角成に△同金と取り返す「△3三金型振り飛車」について解説したものです。
その後飛車を△2二飛と振れば阪田流向かい飛車。△3二飛と振れば△3三金型三間飛車となります。
阪田流向かい飛車は明治から昭和初期に活躍した阪田三吉贈名人・王将が創案した戦法。糸谷哲郎八段などの現代のトップ棋士も採用する古くて新しい戦法です。基本的な狙いは単純で△2四歩からの棒金。通常は守りに活躍する強い駒である金を攻めに使うので攻撃力は抜群です。相手が正しい受け方を知らなければいとも簡単に圧勝できます。ただし、守りは薄くなるので、指しこなすには知識と力が必要となります。
本書では△5二金型速攻、△7二玉型、対左美濃、持久戦とさまざまな阪田流のバリエーションを解説しています。
第5章では△3三金型三間飛車を解説。菅井竜也七段が羽生善治九段を相手にタイトル戦の大舞台で採用し、見事勝利したことで一気に注目された戦法です。
△3三桂から△3四金と活用する狙いで、向かい飛車よりじっくりした戦いになります。桂が安定していて使いやすいという特長があり、インパクトのある出だしでありながら、見た目以上に指しやすい作戦です。
ぜひ本書を読んで△3三金型振り飛車をマスターして、金の力で居飛車を粉砕してください。
内容説明
攻撃力抜群の阪田流向かい飛車と後手3三金型三間飛車を徹底解説!
目次
序章 後手3三金型振り飛車の基本
第1章 阪田流向かい飛車 後手5二金型速攻
第2章 阪田流向かい飛車 後手7二玉型
第3章 阪田流向かい飛車 対左美濃
第4章 阪田流向かい飛車 持久戦編
第5章 後手3三金型三間飛車
著者等紹介
安用寺孝功[アンヨウジタカノリ]
1974年8月30日生まれ、京都府宇治市出身。1988年6級で森信雄七段門。1999年10月1日、四段。2009年2月10日、六段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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こばんざめ