出版社内容情報
「ある対局の前日、作戦に苦慮していました。夜、布団に入ってからもあれこれ考えていたのですが、そんなときふと『初手▲7八飛』を思いついたのです」(まえがきより)
先手番になり、最初の1手を指しただけで使える戦法。それが「初手▲7八飛戦法」です。
この画期的な作戦は門倉啓太五段が編み出したものですが、はじめは門倉五段以外に使う棋士はいませんでした。そこから作戦の優秀性が徐々に認知されるに連れて、久保利明王将をはじめとするトップ棋士も採用するようになり、今では振り飛車党の一つの有力な選択肢として定着しています。
しかし、▲7六歩~▲7八飛とするのに比べて、先に▲7八飛とするメリットはどこにあるのでしょうか?
初手▲7八飛の将棋をよく見るようになったなぁと思いつつ、その真意はよくわからない、という方は多いのではないでしょうか?
門倉五段は初手▲7八飛には3つのメリットがあるといいます。
①角道を開けたまま戦えること
②相振り飛車で主導権を握れること
③絶対に早石田ができること
以上です。
すべてに共通することは決して守勢にならず、常に積極的に戦えるということです。
では、初手に▲7八飛とするとなぜこのような3つのメリットが生じるのでしょうか?
それを詳しく解説したのが本書です。
この本で初手▲7八飛戦法をマスターして、ぜひ相手をアッと言わせてください。
内容説明
使える条件は「先手になること」。自ら積極的に局面を動かせる新・振り飛車戦法!この1冊であなたも「初手先手7八飛戦法」の使い手に!
目次
第1章 先手7八飛戦法とは
第2章 対後手8四歩の戦い方(角交換型;角交換拒否型;無理やり早石田)
第3章 対後手3四歩の戦い方(3手目先手4八玉;3手目先手6八銀)
第4章 相振り飛車(先手4八玉型対三間飛車;先手4八玉型対向かい飛車;先手6八銀型対三間飛車;先手6八銀型対向かい飛車)
第5章 実戦解説(先手8五桂ポンが決まる 対藤森哲也四段戦;引き角と戦う 対木下浩一六段戦;長手数の戦いを制す 対増田裕司六段戦)
著者等紹介
門倉啓太[カドクラケイタ]
1987年6月3日生まれ。東京都豊島区出身。2000年9月、6級で石田和雄九段門。2011年4月1日四段。2016年11月17日五段。奨励会三段リーグ在籍時に、NHK杯テレビ将棋トーナメントで記録・秒読み係を務める。新戦法を作ることを目標に、初手先手7八飛や2手目後手3二飛と指す、意欲的な振り飛車党。2016年度第75期順位戦でC級1組に昇級(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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