出版社内容情報
女流トップランナーが語る「女流棋士」の世界本書は女流王将のタイトル2期獲得、人気・実力ともにトップクラスの女流棋士・香川愛生女流三段が女流棋士という職業について語るものです。
「女流棋士とは?」「女流棋士になるまで」「対局」「タイトル戦」「勉強・準備」
「普及」など、あらゆる角度から女流棋士の世界を書き綴っています。
香川女流三段は奨励会経験者でもあり、関東と関西の両方に籍を置いたこともあり、さらにゲーム業界など将棋以外の世界でも活躍しています。
それらの豊富な経験があるからこそ語れる「職業、女流棋士」。
現代を女流棋士として生きる、等身大の姿がここにあります。
香川愛生[カガワマナオ]
著・文・その他
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シッダ@涅槃
35
竹俣紅女流初段退会の衝撃から、女流棋界についてもう少し整理しようと手に取る。香川愛生女流三段はSNSやファミ通への執筆など、本職から離れた活動が多く、“浮ついた“印象があったのだが、さすがは番長(香川さんのニックネーム)、「界・道・盟」の精神に則った芯のしっかりした人だな、と思った。マイナビも人気と実力とユニークを兼ね備えた彼女によくぞ執筆以来したものである。もう少し辛辣なこと書いてあっても良かったが。2019/02/24
Isamash
34
女流棋士・香川愛生2018年発行著書。ネットで自身のチャンネルも運営しているので見ることも多いのだが、自身の将棋歴や女流棋士のこと、知らないことが多くて興味深かった。最初の師匠は住んでたアパート(母子家庭)下階のおじいちゃん(アマ6段)。少女時代に、地元の将棋スクールだけでなく、有志の将棋会、将棋サロン吉祥寺他の道場、千駄ヶ谷の道場、子ども将棋スクールで腕を磨いていたとか。そして名門立命館大の将棋部。まあ凄い修行をしているもんだと驚き。聞き手で人気大の野原美蘭が中学生名人戦優勝者であることを初めて知った。2023/02/11
akihiko810/アカウント移行中
31
香川女流三段(当時)が、女流棋士の実際を語る。印象度B うーん、普通かな。「将棋よくわからないけど、女流棋士って何?」みたいな初心者向けの本だった。香川の奨励会時代に勝てずに悩んだ話や、趣味の話など、プライベートな部分にもそれなりに触れていて、半分はエッセイみたいな感じだった2023/02/25
kokada_jnet
31
新書向けの啓蒙的な視点と、香川さんならではの体験談とがうまくミックスされていて。いい本です、これは。2018/09/02
Twakiz
28
へぼ将棋ファンです.藤井聡太さんの活躍にあやかり最近は女流棋士の方のメディア露出も目立ちますね.あまりトーク系ではめだたない香川さんですがいろいろの苦労をされてきたことが伺われます.ゲーム業界で有名とは知りませんでした.男性のトップ棋士の書かれた本とはまた違い若い感性や悩みなど赤裸々に語られ好感が持てます.女流棋士の皆様の活躍も応援します.2018/11/15