出版社内容情報
「夏目食堂」の娘・梨花は、近所の神社でお腹を空かせた男を助けたことで「神様の料理番」に任命され、神隠しに遭う。
行き着いたのは「神域」といわれる神様の世界。突然のことに混乱する梨花の前に現れたのは、美しい神様・御先様(みさきさま)だった――。
御先様に「美味い」と言わせるべく、愛らしい付喪神たちと共に奮闘する梨花。徐々に神域の謎や御先様の悲しい過去も明らかになっていく。
内容説明
「夏目食堂」の娘・梨花は、近所の神社でお腹を空かせた男を助けたことで「神様の料理番」に任命され、神隠しに遭う。行き着いたのは「神域」といわれる神様の世界。突然のことで混乱する梨花の前に現れたのは、美しい神様・御先様だった―。御先様に「美味い」と言わせるべく、愛らしい付喪神たちと共に奮闘する梨花。徐々に神域の謎や御先様の悲しい過去も明らかになっていく。
著者等紹介
石田空[イシダソラ]
大阪府生まれ。10年以上前に個人サイトを立ち上げて自作の小説発表をはじめる。やがてウェブ小説サイトへ投稿するようになり、2013年『スイッチの入った瞬間』で電子書籍デビュー。16年に「失恋美容院」で第2回「お仕事小説コン」特別賞を受賞。受賞作を改題した『サヨナラ坂の美容院』(マイナビ出版)で紙書籍デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
98
献本きっかけで初読み作家さん。神様の料理番になった主人公の奮闘記。付喪神カワユス。2017/10/22
野のこ
72
旬な食材で料理するってありがたいなぁ。自分のことですが昨日筍をいただいてしみじみと実感してます。そもそも季節感がなくなんでもあると逆に食材選びに悩みそう。お醤油やお豆腐を大豆から作る描写が興味深かった。花火やころんくーちゃんの付喪神が可愛かった〜。花火はハウルの動く城に出てきてだかまどの火のイメージ。烏丸さんと御先様の関係が気になりました。続編も読みたいです。面白かった。2020/04/12
スズ
68
商店街の食堂の娘・梨花が、彼女の料理の腕に目を付けた廃寺に祀られていた土地神によって神隠しに遭い、元の世界に帰る事を夢見ながら神様の料理番として奮闘する物語。砂糖も醤油もない未発達な神域での献立作りに苦心しながらも、水飴や出汁等を駆使して味を調節したり、可愛らしいコロコロとした付喪神と醤油造りに励んだりと、乏しい調味料や食材を上手に代用・調達して調理する梨花の頑張りが良く、「悪くない」しか感想を言わなかった土地神様が彼女の料理に舌鼓を打ちながら、孤独な自分を救ってくれた梨花に愛しさを感じていく姿が良かった2019/06/29
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
63
ラストにレシピが出ないちょこっと残念な本。面白けど、物足りない(¯―¯٥)2019/11/10
はつばあば
57
前回読んだ河童の置き薬屋さんも、この神社の神様も人との関わりが一番だと。神社の神様はとても偉い方をお祭りしているのに宮司サマがイマイチとはどういうことかと我が近隣の神社を見て思う。それでも氏子は相当数にのぼる。神様が餓えるなんてあってはならないことだが・・AIがそのうち神様の代わりをするようになるかも(^^;。そういえばAIがお経をあげたとか??。トラックに乗せた神輿とお囃子のテープじゃAIの方がマシかも(^^;2019/03/07