出版社内容情報
天才藤井聡太、その強さの秘密に迫る!
羽生善治三冠が14歳の中学生棋士に敗れる――。
平成29年4月23日、誰も予想できなかった結果に将棋界は騒然となりました。ニューヒーローの名は藤井聡太。藤井四段はその後プロ公式戦で連戦連勝、それまでのデビュー戦からの連勝記録10をはるかに上回り、勝ち続けました。
本書はスター誕生の舞台となった炎の七番勝負と驚異の連勝記録について、藤井四段の自戦解説をメインとし、羽生善治三冠をはじめとする対局相手棋士のコメント、七番勝負の企画者でありすべての対局に立ち会った鈴木大介九段の感想で振り返るものです。
また、師匠の杉本昌隆七段による藤井聡太論も収録しています。
藤井四段の棋士人生の輝かしい第一歩、その軌跡を本人と、関係した多くの棋士たちが綴った記念碑的一冊です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
62
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/02/post-fcab69.html 迷わず、ジャケ買いならぬ表紙買いしました。まだ中学二年生です。でも、すでに四段。「炎の七番勝負」は、さすがでした。2024/02/22
薦渕雅春
33
藤井聡太さんのデビューからの29連勝、そして「炎の七番勝負」を語った作品。出版から4年が経っており、出版時以上の強さを見せている藤井聡太さん、帯にもある〈将棋400年に1人の天才〉まさしくその通りかと! もっと早くサクサクっと読めるかな、と思っていたが、棋譜を読み込んだりしてると結構な時間を要した。一番興味深く面白かったのは当時三冠の羽生善治さんとの対局、その感想。炎の七番勝負の最終局。序盤に駒損していながら羽生善治さんに勝ち切るというのは信じ難い感じ。終盤も凄い指し手の応酬。これからの活躍が益々楽しみ!2021/09/09
はじめさん
31
史上最年少で四段となり、玄人さん29人斬りを達成した(ボードゲーム)プレイボーイ、藤井聡太のAbemaTV企画、炎の七番勝負+怒涛の連勝での棋譜、対局者の感想など。リップサービスもあるんだろうけど、数多の天才を前にして「天才」といわしめる。8歳の頃から名古屋に凄い子どもがいると棋界で話題だったそう。/ 個人的には高校進学も悪くないと思いますけどね、制服はある意味相手に「若さ」の重圧与えそうで。将棋と同じで通信制とか色々道あるしね。佐藤名人とかに感化され対局料全部服に突っ込んでも若さゆえに許されるのでは? 2017/10/04
Twakiz
25
このAbemaの7番勝負は衝撃的だった.藤井君が自身の対局の読み筋を披露しているのは興味深い(およそ理解は及びませんが)藤井-羽生戦については,読み筋を双方が披露している!同じ場面で「この手だったら羽生さんがもっと指せていた」という視点が一致していた.「自分には見えないものが見える」人はどの領域でもおられる.将棋はそれが明確にわかるのも魅力.2019/03/09
緋莢
23
図書館本。2017年、インターネットTV「アベマTV」で放送された「炎の七番勝負」と、29連勝という新記録の軌跡について書いています。「炎の七番勝負」は、デビュー対局が決まる前に企画されたとの事。見事成功したと思いますが、企画した鈴木大介九段、野月浩貴八段、藤井聡太自身も「全敗だったらどうしよう」と心配したそうです(結果は6勝1敗)(続く2018/06/10