出版社内容情報
―とんとんからん、とんからん。古都が舞台の、あやかし謎解き糸紡ぎ噺第二弾―かごめかごめ かご籠の中の鳥は いついつ出やる
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?
幼子の声が聞こえる。聞こえるけれど見えない、どこにいるかもわからない。天井近くにある小さな窓、そこから響いているが姿は見えない。窓は、つま先立ちになろとうと手に届かない場所にある。
太陽の光が恋しい。でも、外に出るのはおつと勤めの時だけだ。普段はずっとこの薄暗い部屋にしかいられない、誰も外に出してくれない。
「欲しいものはありませんか?」
「食べたいものはございませんか?」
優しく問いかける使用人たちだが、誰もが自分のことを気遣っているようで、そうじゃない。ならば、なぜここから出してくれないのか。
古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らない――。そしてまた、新たなる事件が始まった……
日向夏[ヒュウガナツ]
著・文・その他
六七質[ムナシチ]
イラスト
内容説明
とんとんからん。機織りを生業とする絹子は、古都・玉繭神社の巫女だ。身の回りを世話してくれる若者シロやクロ、仕事に精を出さない引きこもり神主の大家と共に、境内で暮らしている。副業として大学で教え、休日には学生たちと出かけるのんびりとした日々。だが、如何にも怪しげな“事件”が次々に起こり…。謎が飛び交い糸が舞い踊る、あやかし夜噺・第2弾!かごめかごめ、後ろの正面…だあれ?
著者等紹介
日向夏[ヒュウガナツ]
福岡県出身。小説投稿サイト「小説家になろう」にて、書いている。2012年に『薬屋のひとりごと』(主婦の友社刊)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
はつばあば
hirune
よっち
kei302
-
- 電子書籍
- 20代からの「成功地図」の歩き方
-
- 洋書
- Frédé…