出版社内容情報
時は明治。人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・北原由之助はある日、馴染みの警官から魚目亭燕石(ぎょもくていえんせき)と名乗る“訳有り戯作家”の世話役になってほしいと頼まれる。燕石は浄天眼…つまり物に宿った記憶や人の心を読む力を持つというが、それが嫌で家に引きこもり、女中・千代と共に静かに暮らしているらしい。だが、由之助や警官によって呪いや殺人事件に巻き込まれ…?「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞!
内容説明
時は明治。人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助は、物に宿った記憶や人の心を読む力―“浄天眼”を持つ劇作家・魚目亭燕石の世話役になる。その能力ゆえに引きこもり、女中・千代と共に静かに暮らしているという燕石だが、時に巷で起きる呪いや殺人事件に巻き込まれていることを知った由之助は…。読めば絶対ファンになる、レトロな時代感に彩られた推理、「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞作!
著者等紹介
一色美雨季[イッシキミユキ]
2016年9月に『浄天眼謎とき異聞録―明治つれづれ推理(ミステリー)』が「第2回お仕事小説コン」でグランプリを受賞。美雨季名義の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
58
人の心や物に宿った記憶を読む力を持つゆえに、引きこもって暮らす燕石。それを見守ることとなった由之助。明治時代の日本を舞台に花開くミステリ。下巻へ。2017/01/31
はつばあば
41
表紙の絵とは程遠い重い作品でしたが読み応えはありました(#^^#)。浄天眼??何それと思いながら、ああぁサイコ メトラーEIJIみたいなものねと。時は明治、芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助はその能力を持つ料亭の若旦那の世話役を仰せつかる。物に触れるとそれが持つ“記憶"を、人に触ると読心術が出来てしまうような人の世話を16才の由之助が何故?・・まぁそれにも色々いきさつが。この巻は上で続きの下巻はまた明日(#^^#)。 2022/06/02
igaiga
26
意外とと言っては失礼ながら面白く読みました。超能力の一種だよねー。触るとわかるっていう。登場人物結構みんな身近で・・・っていうか、身近だからお世話を頼んだのかもしれないけれど、最後の話が気になったところで下巻へ。2018/01/21
miroku
19
引きこもりのサイコメトラーは癖が強いが気は優しい。2019/06/17
あゆみ
19
★★★★☆ 表紙に惹かれて購入。上下巻一気に読了。謎解きミステリーというよりも登場人物の人間関係や秘密を打ち明けられていく展開が多い。想像していた話より重い内容で登場人物たちの血縁関係も衝撃的だが、綿密に練り込まれたストーリー構成で引き込まれる。2017/11/03