出版社内容情報
呉清源[ゴセイゲン]
内容説明
呉清源九段の研究会を再現―「昭和の碁聖」と呼ばれた呉清源九段の研究会を紙上で再現しています。プロの実戦譜を呉九段がその場で論評し、自身の考えを述べていきます。師が唱えた、定石にとらわれない考え方、盤上を広く使った打ち筋は、多くのアマチュアの方に参考になるはずです。開きやすい製本―本書は開きやすく傷みづらい特殊製本を採用しています。
目次
第1部 究極の一手は簡明な一手(一間高ガカリは近づきすぎである;奥の手を用意して攻めの急所へ;狭いところにこだわるな;小さくまとまるな;敵の腰を折る ほか)
第2部 常識的発想をくつがえす(一間高バサミ対策;勢力争いの要所へ向かえ;打ち込みを狙う構想;ツケがサバキの急所;中盤の構想 ほか)
著者等紹介
呉清源[ゴセイゲン]
1914年、中国福建省に生まれる。7歳の時に父より囲碁を学び、1928年14歳で来日。瀬越憲作名誉九段に入門。翌年飛付三段、1942年八段、1950年日本棋院より九段位を推挙される。1933年木谷實六段と新布石法を発表。同年日本選手権戦で優勝。1939年木谷實七段と打込み十番碁を開始、以後、雁金準一、藤沢庫之助との十番碁を経て、1946年から橋本宇太郎、岩本薫、藤沢、坂田栄男、高川格をことごとく先相先ないし定先に打ち込み、第一人者として君臨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しっぽ
3
★★★★★ここに登録すべきか悩んだけど、一応読み終えたので登録。著者の呉清源という人は昭和の囲碁棋士で、いわばレジェンド。囲碁の神様みたいな人。この本は人を選ぶ。誰も打たない、けれど有力に見える手を示すこともあれば、一流の棋士が当たり前のように打つ手をみて「これはダメですね」と切り捨てることもしょっちゅう。最近の囲碁の本はこういう風に著者の独自の思想が書かれてあるものが殆ど存在しないように思える。『俺は誰にでも言える当たり障りのない意見は聞きたくない。先生の意見を聞かせてくれ』って人には最高。高段者向け。2019/03/15
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