内容説明
プロ棋士たちが自ら語る、それぞれの人生。本音に迫る15編。
目次
第1章 王者の系譜(漂えど沈まず―羽生善治;そして神戸―谷川浩司;富士の如くに―中原誠)
第2章 将棋界を彩った千両役者(晩節香る―原田泰夫;本当の自由を味わう―佐藤大五郎;半身の姿勢―木村義徳;筋を通して生きる―高島弘光)
第3章 今を創る現役棋士(神の領域に挑む男―佐藤康光;天才とはサービス精神―内藤國雄;将棋だけでいい―森下卓;中間は求めない―深浦康市;自分らしく生きる―山田久美;もう一度鍛え直す―三浦弘行;棋士になるために生まれてきた―久保利明;石の上にも13年―近藤正和)
著者等紹介
鈴木輝彦[スズキテルヒコ]
1954年10月18日生れ。静岡県出身。1970年6級、廣津久雄九段門。1978年四段。1990年七段。2004年引退。2010年八段。竜王戦は3組3期、順位戦はB級1組1期。現役時代から普及、文筆活動に熱心で、多くの将棋関係誌で健筆をふるった。また、プロ棋士であるとともに、プロのマジシャンでもある。1999年から日本将棋連盟が会員制通信対局、プロ棋士の指導対局、将棋関連のデジタルデータのメンテナンスおよび管理を行う日本将棋ネットワーク株式会社(略称「NSN」)の代表取締役社長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
56
刊行してすぐに読んでからの11年ぶりの再読。『将棋世界』1996年2月号から2001年12月号まで連載されたものから、15回分を選んで2014年に刊行したもの。現役棋士が現役棋士にインタビューする連続企画というのは、他に例がなく、非常に珍しい。鈴木輝彦七段の人柄もあり、棋士の楽しさと、辛さ悲しさが繊細に語られる。佐藤大五郎、木村義徳、高島弘光という(当時の)ベテラン棋士が登場する回が特にいい。2025/05/06
ライアン
13
羽生さんや谷川さんだけでなく、佐藤大五郎さんや高島さんといったバイプレーヤーのインタビューもあって良かった。雑誌掲載時期も載ってれば更に良かったのだが。深浦さんと久保さんの内容を見てるとその後の活躍が伺える気がする。佐藤康光さんの僕は誰とも読み筋が合わないには笑ってしまった2014/04/20
Stair512754
2
棋士インタビュー 羽生、佐藤、深浦、中原、谷川、内藤くらいしか名前を知りません(それも大半は今年に入ってから) それでも興味深く読ませてもらった 特に最後の二人、久保・近藤 知らないけど面白い 今度棋譜を見てみよう 2021/01/21
サーイ
2
本筋とは全く関係ないけど、冒頭の「テープはここに置きますか(羽生さん)」「3時間くらいなら全部記憶しているので録音はしません(著者)」というやり取りに、続きを読み進めるにつれ、度肝を抜かれた。これだけの内容をきっちり記憶して文章に起こせるって…。棋士の記憶力おそるべし。2016/08/16
スプリント
1
元棋士による著者ならではの人選とスタンスで通常のインタビューとは違った切り口の話を聞き出せていて面白かったです。何人かの棋士はインタビュー後、続きは一杯やりながら。。。という終わり方をしていますがそちらの方が興味がありますね。2014/04/27
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