内容説明
一手損角換わりとは何か?現代将棋をめぐる知の冒険。
目次
第1章 後手の戦法の比較検討
第2章 一手損角換わりの発展
第3章 一手損角換わり後手3二金の衰退
第4章 一手損角換わりの工夫後手8四歩不突
第5章 一手損角換わり後手8八角成型・前
第6章 一手損角換わり後手8八角成型・後
著者等紹介
糸谷哲郎[イトダニテツロウ]
1988年10月5日生まれ。広島県広島市出身。1998年6級で森信雄七段門。2006年4月1日四段。2008年5月1日五段。2012年1月12日六段。関西若手四天王の一人、早見え早指しで終盤の力強い指し手に定評のある居飛車党。第37期(2006年度)新人王戦で優勝。第59回(2009年度)、第60回(2010年度)NHK杯将棋トーナメントで2年連続の決勝戦進出。第34回(2006年度)将棋大賞で新人賞、連勝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともあむ
4
先日の竜王戦七番勝負でも採用されていた後手一手損角換わり。最近の定跡書では触れることが少なかったので、一手損角換わりについて知りたかった居飛車党のファンには待望の一冊。これを読むとこれまでの一手損角換わりの歴史を知ることができるかもしれません。文章自体も非常に読み応えがあり、時折、定跡書を読んでいるのか違う本を読んでいるのかわからなくなるほど。さしずめ解説書といったところでしょうか。名著です。2013/01/28
yasuhitoakita
2
まるでどこかの修士論文を読んでいるかのような錯覚を受ける重厚な理論書。山田道美→島朗→勝又清和の系譜に連なる棋士がまた1人出てきた^^2013/02/06
kinaba
1
他の方の感想にもあるように論文調で面白い。特に最初の章の後手番戦法の比較検討のくだり。2015/07/05
chaoss
1
ついに竜王獲得! おめでとうございます。本書の内容はかなり最先端で、アマチュアはその雰囲気と発想を味わいましょう。アマ高段者(県代表~アマトップ)は熟読を。プロの方はこの本の内容が前提でないといけない。2014/12/06
まんまるまる亭
0
名著。「本の価値を長く残そうと思うのであれば……」と書いている通り、後々まで応用が効く作りとなっている。特に、「その古い形がどのような思考、感覚から導き出されたのかについては説明しなければならない」と書いているように、発想のプロセスが述べられているところがありがたい。本書にインスピレーションを受けて、将来、新戦法や新手を開発する棋士があらわれるのではないだろか?2017/02/20
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