内容説明
常勝将軍・木村義雄、生涯のライバル・大山康晴、大棋士たちとの名局を升田が自ら語る。「名人に香を引いた男」の名局182局収録。
目次
大西喜三郎アマ二段戦(飛落ち)―思い出の譜
飯塚勘一郎六段戦(角落ち)―「中国民報」勝継戦
高島一岐代三段戦―「サンデー毎日」勝継棋戦
大和久彪四段戦―「東京中外新報」四段登龍戦
大野源一六段戦―優秀棋士選抜戦
大山康晴二段戦(角落ち)―木見会席上対局
木村義雄名人戦(香落ち)―関西社交クラブ連合大会席上対局
木村義雄名人戦(香落ち)―朝日番付戦決勝戦
大山康晴六段戦―第1期順位戦B級
大和久彪七段戦―第1期順位戦B級〔ほか〕
著者等紹介
升田幸三[マスダコウゾウ]
1918年3月21日、広島県双三郡三良坂町(現・三次市)の生まれ。1932年、故木見金治郎九段門。1936年、四段。1947年、八段。1958年、九段。1951年、第10期名人戦でタイトル戦初挑戦。52年、第1期王将戦で初タイトル獲得、木村名人を半香に指し込む。さらに56年、第5期では大山名人を指し込み、香落ち番も勝つ。57年、九段位を奪取。同年、念願の名人位を獲得。史上初の三冠独占を達成する。79年、引退。88年、実力制第四代名人。91年4月5日、心不全で死去。享年73歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
higurashi_jp
11
歯に衣着せぬ発言が好き。 先輩に「升田は普通の手しか指さないのになぜか負けるんだ」の言葉に「俺が強いからだ」が面白かった。2018/07/17
たくぽん
2
実力制第四代名人「升田幸三」の棋譜集。升田幸三自身の解説であり、将棋の考え方や将棋指しの在るべき姿などが所々語られていて面白い。升田幸三の将棋は、力強い攻め将棋というイメージを持っていたが、実際に棋譜を並べてみると綿密に計算された受け将棋。升田幸三自身も受けが好きだと言っている。もちろん攻めも強く、大変勉強になる棋譜集。2016/07/10
ともあむ
2
今も残る升田将棋の伊吹を感じることができます。この内容で3000円でおつりがくるのは安い。2013/01/15