内容説明
『論語』は、孔子やその弟子たちの言行を記録した書物です。『論語』のほとんどの文は、150文字程度で、ストーリーや体系のようなものはなく、アトランダムに次々と孔子の言葉が出てきます。この感じは、まさに現代のツイッターのようです。古来から名著とされた『論語』が面白くて素晴らしい本であることは、いまも変わりません。それどころか、拝金主義や格差、ニートといった社会問題が山積みの現代だからこそ、孔子のつぶやきが響く部分も数多くあります。そして、『論語』とツイッターが似ているのなら、ツイッターで使われている言葉づかいに直したらわかりやすいのではないか、と考えたのが本書です。難しいことは言いません。ツイッターをフォローするように、気軽に孔子のつぶやきに触れてみてください。
目次
第1部 孔子のつぶやきから学ぶ(論語、定番フレーズ!;孔子、今の世の中を叱る!;孔子、若者を叱る!)
第2部 孔子の人生から学ぶ(孔子のプライベートライフ;孔子と弟子たち;孔子、放浪する;孔子、死す!)
著者等紹介
牧野武文[マキノタケフミ]
ITジャーナリスト。ITビジネスやIT機器について、ビジネス的な観点からだけでなく、消費者や生活者の視点からやさしく解説することに定評がある。ツイッター上で『論語』を現代訳でつぶやく「孔子なう」を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
65
不朽の名作の論語をツイッターで今風に喋るという発想が面白かった。原作を読んでないが孔子の考え方がよくわかった。2012/07/10
風里
22
ツイッター風なう語訳が噛み砕かれすぎなくらい噛み砕いてある。 わかりやすいというより取っつきやすい感じ。 学校の授業でもこのくらい噛み砕いて教えてくれていたら興味も湧いただろうに。2013/01/09
黒木 素弓
19
最初は、論語を現代語でわかりやすく書き直したものだと思ってましたが、孔子の人となりや一生をさりげなく解説していて、孔子がとても身近に感じられた。2013/06/16
橘
16
論語って固いイメージでしたが、こんなに心にすっと入ってくると、読んでいて楽しかったです。くだけた表現でしたが、言っている事は鋭くて、勉強になります。中庸の意味がわかりました。2012/12/21
おくりゆう
11
「THE BOOKS」のオススメ本の次の一冊で取り上げられていた本で、論語の言葉を現代的に軽ーい感じで訳した本。例えば「欲望の方が理性より強い奴って、ヒャッハーでしょ?理性の方が欲望より強い奴って、クソ真面目でツマンネーでしょ?理性と欲望の2つは、バランスが取れていてこそ、すばらしい人物が生まれてくるんだよね」なんてユーモラスな訳もあって楽しく読めます。解説も分かりやすく、孔子、儒教のイメージを変えながら知ることができ、この本をステップに直訳のものも読んでみたいと思いました。2013/06/26
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