内容説明
週刊文春で好評連載中の「先ちゃんの浮いたり沈んだり」から選りすぐった81編を再編集して収録。
目次
第1章 摩訶不思議な棋士の脳(フルエル;プロ棋士は何手読む?健康ランドにて数えてみた ほか)
第2章 将棋まつりの悲劇(『3月のライオン』作者にプロの取材を見る;将棋まつりの悲劇 ほか)
第3章 将棋はコワいねえ(迫力ある常套句「将棋はコワイねえ」;誤植ではない、のだが ほか)
第4章 ミステリーおたくの名推理(選挙速報に思う、感動を得るための手段とは;千日手指直し局の駒並べ中、ふと浮かんだ違和感 ほか)
第5章 将棋を指す日常が揺れた三月十一日(将棋を指す日常が揺れた三月十一日;対局がある、勝たないと負ける―悩みながらも徐々に日常に戻ること ほか)
著者等紹介
先崎学[センザキマナブ]
昭和45年6月22日生まれ。青森県出身。56年、5級で米長邦雄永世棋聖門。60年初段、62年四段、平成12年八段。平成3年、第40回NHK杯戦で棋戦初優勝。棋戦優勝は2回。A級在位2期(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そり
13
将棋やチェスはボードゲームの神様だと思ってる。ゲームの概念さえ知っていれば、盤駒がなくてもできる。山にいようと、海にいようと、牢屋にいようと、目が見えなくなろうともできる。これはすなわち絶対の平等をもっている。何が起きてどう転んでも、寄り添っていてくれるもの。だから僕は神様だと思う。▼盲人将棋大会の話を良いなあ、と感じ、ふとこんなことを思った。2015/03/25
真竹
5
タイトルだけ聞くと、将棋のプロ棋士が書いたエッセイとは思わない。私は将棋に関してはにわかファンなのですが、読んでいて不思議と棋士の先生方の姿というか、空気感が伝わるような。発表されたばかりの順位戦の対戦表を見て盛り上がったり、「どうぶつしょうぎ」の奥深さに唸ったり、日常的なエピソードが多くて楽しい。異種格闘技にも程がある「将棋ボクシング」が成立するのには衝撃。2017/11/12
きょん
5
将棋フェアが終わる前に買っとくか、くらいのテンションで買ったので、なかなか読み進まなくて、なんなら最後まで読み終わらずに放置しちゃかも。。。と思っていたのに、まさかまさかの一気読みでした。あぁ、将棋がさせればあと100倍は面白いんだろうなぁと何度思ったことか。好手悪手って書いてあるからそうなんだろうなというのはわかるけど、私ももっと、心からその一手に嘆いたり感心したりしたい!とは言え、将棋がわからなくても楽しめる1冊。加藤一二三の文型エピソードすごくよかった。他にも先崎学の書いたものもっといろいろ読んでみ2015/11/11
mimei
5
先崎先生は、将棋でも、文章でも、ひとを明るくするようなものにしたい、と書いておられて、まさにその通りの読み心地です。先崎先生が描いていると、登場するひとたちが妙にいきいきして、人なつっこく、ちょっぴり哀愁があるように感じられます。2012/11/11
えいいち
4
最近将棋にはまっているので、将棋の堅苦しくない読み物が読みたいと思って買ってみた一冊。先崎さんって文章上手い!将棋の内容がわかんなくても面白い一冊です。2011/11/13