実録 名人戦秘話―棋士生活40年田丸昇の将棋界見聞記

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784839939847
  • NDC分類 796
  • Cコード C2076

内容説明

2度の名人戦契約社の変更、水面下で消えた幻の名人戦移籍案。棋史をしばしば賑わす名人戦問題の背景にあるのは名人戦・名人位という言葉の格別の重みだ。時には将棋連盟理事として、時には臨時総会の議長という立場で名人戦問題に直面した筆者が、関係者の生の声を丹念に拾い集め、盤上で繰り広げられる華麗な攻防と盤外で揺れる関係者の葛藤を描いた現場の名人戦史。

目次

第1章 名人戦契約交渉が決裂 1965年~1976年(棋士たちに大きな影響力を及ぼした名人戦と順位戦制度;過去の名人戦の名勝負と盤上ドラマ ほか)
第2章 幻の名人戦移籍案 1976年~2003年(名人戦契約が終わった朝日のその後の将棋欄;朝日の将棋欄にプロ公式戦が4年ぶりに掲載 ほか)
第3章 初の名人戦共催 2003年~(二上が連盟会長を退任して後任に中原、米長;経営諮問委員会が朝日への名人戦移管を連盟に提言 ほか)
第4章 思い出の対局(2度目の「東西決戦」に勝って四段昇段;C級1組昇級と同時に相手の棋士の「首」を切った一戦 ほか)
第5章 盤外エピソード(将棋雑誌に記事を書いたのを契機にカメラに興味;「カメラ小僧」になって写真を撮りまくった若手棋士時代 ほか)

著者等紹介

田丸昇[タマルノボル]
1950年5月5日、長野県北御牧村生まれ。1965年、佐瀬勇次名誉九段門下で6級。1972年4月1日、四段。1991年4月16日、八段。1990年、第15期棋王戦で挑戦者決定戦に進出。1992年、B級1組順位戦でA級に昇級。A級在位1期、B級1組在位16期。2001年2月から2003年3月まで、「将棋世界」誌の編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆーいちろー

2
長らく将棋ファンをやっているのだが、実は将棋界の内幕というものをほとんど知らない。将棋界最大の権威を持つ名人戦の現実的裏側に関するあれこれは、とてもおもしろい。漠然とプロ棋士は将棋だけ指しているというイメージがあったが、当たり前だが、将棋連盟という組織の運営に対して、多くの人間的な、泥臭い努力をしているのだなと改めて知った。後半の筆者の自分史は、失礼かもしれないがトッププロではない、ごく平凡なプロ棋士の感じ方、物の見方を知ることができて、感動的。いろいろな意味で、将棋界が盛り上がってくれたらいいと思う。2012/08/13

kokada_jnet

2
将棋・名人戦の契約交渉の歴史を描いた前半。後半は著者の40年間の棋士生活のエピドード集。この著者の独特のバランス感覚はいいなあ。「週刊将棋」に連載したコラムが基になってはいるが、新しい文章も多数あり。2012/06/30

てらさか

0
勝負よりエピソードが読みたい、知りたいので読書。写真がピンボケ気味なのが多いのが惜しい。2019/02/08

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