内容説明
誰からも嫌われない人なんかどこにもいない―。「考え方」を変えれば、ずいぶん生きやすくなる。人気コミュニケーション講座の主催者が公開するソーシャルスキルトレーニング。
目次
第１章 コミュニケーション能力が身につかない理由
第２章 「考え方」を現実的にするトレーニング
第３章 言語コミュニケーションの処方箋
第４章 非言語スキルを磨くレッスン
第５章 環境をコントロールする能力を伸ばす
終章 嫌われる覚悟
著者等紹介
川島達史［カワシマタツシ］
目白大学大学院心理学研究科（現代心理学専攻）修了。株式会社ダイレクトコミュニケーション講師・代表取締役。専門は、成人のソーシャルスキルが孤独感や対人不安に与える影響、ソーシャルスキルトレーニングの開発など。思春期に対人恐怖症になり、引きこもり、無職、ニート、フリーターを体験。さまざまな心理療法を自ら試し、対人恐怖症を克服。貿易商社勤務を経て、２００６年に株式会社ダイレクトコミュニケーションを設立。銀座、新宿、横浜を中心に、コミュニケーション講座を開催（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eco
3
「正規分布」という考え方が一番新鮮だった。確かに、どっちつかずの評価(好きでも嫌いでもない、とか、どちらかというと好き)に一番票が集まるのは確かだけど、極端に振り切れている好悪の評価にも少なからず票が集まっているもの。これがちょっと嫌われる、ていう考え方に繋がって、ふにおちた。あとはまぁ…「嫌われる覚悟」と言いつつ、好かれる技術を沢山述べた上で「ストレスを感じない程度に取捨選択して」っていうスタンスで、結局好かれるためのノウハウばかりだったのでやや苦笑。ただ、正規分布のことを知れただけで十分有意義でした。2019/03/13
Kazkun
2
人間関係についての読書も峠越え。そうだよね、と確認しながらサクサクと読了。他でも書かれている事も多かったが、元々コミュニケーションに問題を感じていた著者なりの良い洞察が多かった気がする。自分としてもやはりムリをしていた部分もあるんじゃないか、今の自分でも充分やってるよねと受け入れるそういう心持ちも大事だと。八方美人なんてハードルを上げすぎてはダメだ、六方美人くらいでいいんだよ、という言葉が最後に心に残った。いい本に出会えたんだと思う。2013/02/05
Papipupope
1
・他者に対する怒りという感情がなぜ生じるのか、人は人間関係を縦の関係と捉えるか、横の関係と捉えるかのどちらかしかできないなど、非常に興味深い議論が多数‼️ ・嫌われるのを無理に避ける必要はない。平均分布で嫌う人も好きになってくれる人もいる。人間は基本不完全。不完全を楽しむくらいがいいのかもしれない‼️ 2022/11/06
かなで
1
゛誰からも嫌われない技術゛ではなく゛たまには誰かから嫌われる技術゛というスタンスは人間関係を難しいと感じている人には気持ちが楽になるかもしれない。「考え方を現実的にする」「伝え方」「環境を変える」3つの大きな柱から成っている。表現と感情がかけ離れ過ぎると精神的に疲れてしまう゛感情労働゛という言葉は新鮮だった。Iメッセージを上手に使い、言いにくい事も受け入れてもらいやすい表現にすれば、お互いに嫌な気持ちにならず感情労働は起こらない。頭でわかったつもりでも実践はなかなか･･･。まずは意識する事から始めよう。2016/02/10
あお
1
アイデンティティーの話が個人的にタイムリー。 アンデンティティーが確立してない人は人の意見をなんでも受け入れてしまうから不安定に、八方美人になるらしい。またアイデンティティーはアイデンティティークライシスでできるらしい。 駄目出しするときは行動に対してするといいらしい。2015/01/13
