内容説明
デザインの創造プロセスを扱った雑誌はかなり多くなったものの、書籍は極めて少ない。完成した図からは予想もできない複雑な実際の仕事のプロセスを文章で綴るのは、デザインの制作とは異質の難しい仕事であるが、あえて企画したのが本書である。
目次
青木克憲
石岡瑛子
副田高行
仲條正義
宮田識
松永真
原研哉
平野敬子
水野学
佐野研二郎
森本千絵
谷口広樹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mizzan72
1
石岡瑛子さん、松永真さんあたりの話しは他の書籍かどこかで読んだ気がする。初めて名前を知った方もいたが、それぞれに考えていることがうまくまとめられていて、良かった。しかしみなさん、若いころよりのものよりも、それなりに年齢を重ねたあとの仕事のほうが、より突き詰められた感じがして、いい仕事に思えたなぁ。2014/03/02
はんぺん
1
私にとっていろいろな「だいじ」が詰め込まれていた本。森本千絵・佐野研二郎・仲條正義・宮田識あたりがよかった。そのうち手元に持っておきたい本。2009/11/28
ナンテン
0
青木克憲 わかりにくいものをわかりやすく、わかりやすくしたものを深く考えて、 深く考えたものを明るく表現して、明るく表現したものをまじめに伝える。2016/11/16
やわとしょ
0
わかりにくいものをわかりやすく、わかりやすくしたものを深く考え、深く考えたものを明るく表現して、明るく表現したものをまじめに伝える。2010/11/10
doji
0
2008年の本だからこそ感じる当時の空気や事例の数々で、こうやって本に残さない限り、商業に結びついてしまうデザインを文化としてアーカイブすることは難しいのだろうなと改めて思った。それぞれさまざまなテキストの集約ではあるのだけれど、無印の広告制作の旅に絞った原研哉さんの文章は、現在の低空飛行の活動の萌芽が感じられる美しい文章だった。2021/06/28