内容説明
定跡手順とは異なる実戦の駆け引き、勝負の心の深層に立ち入って解説した本書は、一流プロ棋士の難しい将棋を理解するための格好の教材になるだろう。将棋理論の柱となる数々の思想は現在のトップ棋士たちに受け継がれている。
目次
第1章 勝利への展望(三十男のシツッコさ;駒をハガすことに徹する;決断の馬切りで意表を衝いた ほか)
第2章 勝ちを決める(受けの鬼手が決まった;変哲もない寄せが重要;きわどいが一手ちがい ほか)
第3章 穴熊のすべて(2筋の歩を切ったのが敗着;模範的に負かされた;粘り倒して勝つ ほか)
付 引用局全譜
著者等紹介
米長邦雄[ヨネナガクニオ]
1943年6月10日、山梨県増穂町生まれ。56年、6級で佐瀬勇次名誉九段門。63年四段、71年八段、79年九段。73年度、第22期棋聖戦で初タイトル獲得。84年度、第23期十段戦で中原十段を破り四冠を達成。85年、永世棋聖の称号を受ける。93年、第51期名人戦で中原名人を破り49歳11ヶ月の史上最高齢で名人位に就く。94年、通算一千勝達成。タイトル戦登場48回、獲得19期。ほか優勝16回。2003年12月、現役を引退。99年12月より東京都教育委員に就任。2003年、紫綬褒章受章
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