内容説明
流行戦法が、ある日突然のように指されなくなるケースがある。その理由が知られないまま謎を残している戦法。それらの謎を解明する画期的な本がついに文庫化された。この一冊で「なぜ消えたのか?」の疑問が「納得!」になる。単行本執筆後に状況が一変した戦法については巻末にて補完があり、近年の戦法の流れを知る上でも貴重なテキストだ。
目次
第1章 矢倉編(スズメ刺し;先手2九飛戦法 ほか)
第2章 振り飛車編(左美濃;ツノ銀中飛車 ほか)
第3章 角換わり編(早繰り銀;角換わり棒銀 ほか)
第4章 相掛かり編(横歩取り;塚田スペシャル ほか)
第5章 消えた戦法その後
著者等紹介
勝又清和[カツマタキヨカズ]
1969年3月21日、神奈川県生まれ。83年11月、6級で石田和雄九段門。86年初段、95年四段、99年五段。97年度、第9期竜王戦で5組昇級。99年度、第57期順位戦でC級1組昇級。棋界有数の情報通といわれる
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感想・レビュー
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akihiko810/アカウント移行中
11
95年の本。将棋であの戦法はなぜ指されなくなったのかを解説。印象度B+ もう25年前の本か。これだけ時代が立てば将棋も変わるもんで、「もう指されないでしょう」と書かれている「角換わり相早繰り銀」が今や大流行してるのには、著者はどう思っているのだろうか? 矢倉は数年前の「居角左美濃」の登場で当時流行していた飛車先不突き矢倉は絶滅し、本書では「消えた戦法」5手目7七銀が当たり前になっている。で、5手目7七銀が当たり前になったことで、「居角左美濃」自体が消え… だから将棋は面白い2020/12/30