内容説明
黒潮が育む豊饒の生命に抱かれて生きる歓び。気鋭の人類学者が極北の民から学んだ知恵を日々の暮らしに織りこんで綴る自然への讃歌。１９９１年ジョン・バロウズ賞受賞作。
目次
第１章 雨粒に映る顔
第２章 見つめる森
第３章 渦巻く魚群と鯨
第４章 夢の世界に目覚めて
第５章 見えない島
第６章 島の子
第７章 裏庭の鳥
第８章 手の中に山
第９章 内なる島
第１０章 鹿の贈りもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきこ
3
大好きな星野道夫への思いから手にとり読んだ。作者は星野と共同で本を作る予定だったのに星野を失った。星野が自然に対して抱いていたのと同じ思いを共有する作者が自身の「島」に対する思い、それは星野のアラスカなのだろうか。島と自身の境界のない暮らしを綴ったものだ。人間が自然に対して奢りと横暴を持ってしてきたこと、それを認識しながら自身でできること、自然に近づきその知識を共有させてもらうことを実践する暮らしである。都会に暮らすと「生きる」という認識が希薄になるけれど本書のなかでは生にたいする感謝と尊重を知った。2017/03/04
ふじひよ。
0
島！！ 「ー全生命に謙虚さと慎みをもって接することだろう。万物はそれぞれに特別な存在なのだ」392頁2024/04/03
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