内容説明
祈祷師の伯父はナバホの神話や伝説を語ってくれる。賢いモリネズミはナバホの知恵を授けてくれる。遠いまなざしの兄嫁や白人の「大きな男の人」はかぎりなくやさしい。そして、少年シュツィリの心には啓示のように歌が湧いてくる。けれど、このせつないほどの美への憧れを、だれと分かち合えばいいのだろう。少年は矢も盾もたまらず、伝説の「トルコ石の女」が住むというはるかな西の海へと、ひとり旅だった。「トルコ石の女」の伝説に誘われ荒野の少年は西の海をめざして冒険の旅にでた。すきとおった心にこそ見えてくる、インディアンの「美しい道」。ニューベリー賞受賞作。