出版社内容情報
従来、タントラにおける瞑想テクニックは、師から弟子へその緊密な信頼の絆を通してのみ伝授されるべき密室の秘法であった。本書は、そのテクニックの一部を独修可能なテキストの体裁をとって公開している。だが、師をもたぬ素人が本書のみを頼りに独習することは危険だ。本書は、タントラ・ヨーガの究極の目的を示唆するためにこそ著わされたものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
2
ちょっと解説の表現が抽象的だなと思うところもありつつ、序章からその視点の鋭さに引き込まれます。 人間における根源的な四つの機能が感覚・感情・思考・意思のはたらきであるとして、それらと4つのヨーガの道程(カルマ・ヨーガ/バクティ・ヨーガ/ジニャーナ・ヨーガ/ハタ・ヨーガ)と深く結びついているという説は、妙に納得してしまう。 ヨーガの瞑想や集中トレーニングの方法を紹介している本ですが、終盤にある歴史の解説は、パタンジャリの苦悩を想像して察するための説明として、とてもわかりやすいものでした。2016/11/23
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