感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanaoka 57
4
般若心経では、人間は五蘊であり、全ては感覚と対象との出逢い、縁起によって生じる無常な現象であり、それは空であると語られる。しかし本書ではその内容には全く触れられず、マントラ(羯諦羯諦…)のみが語られる。理屈による理解でなく、心を見つめることで、存在の姿そのものへの洞察を与えようとする。しかしそれはラジニーシに不審を感じ始めた翻訳者の解説にあるように、ある意味同じ事の繰り言でもある。彼の言葉は、それで?という疑問に答えるようなものではない(それは間違った問である)。唯、心地よく響く、麻薬のような、詩である。2015/10/15
-
- 電子書籍
- ベルばらKids2