内容説明
二〇世紀アジアを代表する作家プラムディヤ・アナンタ・トゥール。その八一年の生涯はオランダの植民地支配、独立後の新国家建設、スハルトによる独裁的支配まで、インドネシアが歩んできた歴史と重なる。その間、彼は三度におよぶ牢獄と流刑生活のなかで、さまざまな物語を紡ぎだし、作品は四〇を超える言語に翻訳され世界的な名声を獲得した。作家はいかに誕生し、いかに生き、いかに闘ったのか。豊富な資料をもとに、彼の生涯と時代との格闘をいきいきと描きだす世界初の本格評伝。
目次
第一章 故郷ブロラ 一九二五年‐一九四二年(故郷の風景;父と母の肖像 ほか)
第二章 日本軍占領下で 一九四二年‐一九四五年(ジャワ島攻略戦;「あきらめた彼女」 ほか)
第三章 独立革命期 一九四五年‐一九四九年(インドネシア独立宣言;革命の始まり ほか)
第四章 文学と政治の間で 一九五〇年代(未完の革命;ブキドゥリ刑務所を出る ほか)
著者等紹介
押川典昭[オシカワノリアキ]
1948年宮崎県生まれ。ブル島四部作(『人間の大地』『すべての民族の子』『足跡』『ガラスの家』)の翻訳で第59回(2007年度)読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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