目次
第1章 ロヒンギャとは誰か―迫害の歴史
第2章 少数民族弾圧―繰り返される難民流出
第3章 大惨事の発生―2017年8月25日
第4章 渦巻く非難―アウンサンスーチーの沈黙
第5章 難民キャンプの日々―過酷な楽園
第6章 人道支援の現場―国際社会の役割
第7章 遠のく帰還―解決の道はあるのか
著者等紹介
中坪央暁[ナカツボヒロアキ]
1963年生まれ。同志社大学文学部卒業。毎日新聞ジャカルタ特派員、東京本社編集デスクを経て、国際協力分野のジャーナリストに転じる。アフガニスタン紛争、東ティモール独立、インドネシア・アチェ紛争のほか、国際協力機構(JICA)の派遣で南スーダン、ウガンダ北部、フィリピン・ミンダナオ島など紛争・難民問題、平和構築の現場を継続取材。2017年12月以降、国際NGO「難民を助ける会」(AAR Japan)バングラデシュ・コックスバザール駐在としてロヒンギャ難民支援に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
73
約500頁のうち、1章のロヒンギャ迫害の歴史のみを精読する。2章以降はパラパラ写真を眺めて読み飛ばす。ミャンマーの時事的な事柄やNGO「難民を助ける会」の体験談がメリハリなくだらだらと日記のように書いているので、どこまで読んでもたまねぎみたいで読み手の意欲を削ぐ。ロヒンギャ難民の問題を理解するには、ほかの本を読むことにする。2021/05/17
金吾
29
ロヒンギャに関しては名前しか知らなかったので、いろいろと考えさせられました。日本はほぼ単一民族ですので、感覚的にわかりにくい部分がありますが第1章のロヒンギャ迫害の歴史を読むことにより少し背景を理解することが出来ました。2021/09/21
スー
22
17前に読んだロヒンギャ危機より内容が深くて読めば読むほどロヒンギャ達の置かれた状況の酷さが強く伝わってきました。移動や結婚にはお金を払って許可を取らねばならず出産の抑制も行われまるでゲットーの様で虐殺が始まってからは処刑やレイプが行われバングラデシュに着いても渡河する為に金を払い今度は強盗団に襲われ難民キャンプに着いても人身売買組織に売られる本当に辛いインタビューでした。迫害する側のラカイン人の中でもロヒンギャを助けた人が居たが警察に捕まってしまう。ロヒンギャ問題解決の難しさがよく伝わってきました。2022/02/27
BLACK無糖好き
21
ロヒンギャ:ミャンマー西部のラカイン州に暮らすベンガル系イスラム教徒が名乗る自分たちの民族名。ジェノサイドは過去の話ではなく、つい三年前に起きている。特に女性や子供が惨たらしく殺害される場面の証言が辛い。◆昨年、日本政府はロヒンギャ掃討作戦を指揮したミン・アウン・フライン国軍最高司令官を招へいした。本書でも触れているラカイン州の経済開発や、対中国を見据えミャンマーとの良好な関係を維持する必要がある。形式的に民族問題の解決を促す外交姿勢。難民支援の現場とリアルな外交のコントラストに目眩がしそうだ。2020/08/06
こぽぞう☆
14
図書館本。読むのに時間かかった。ロヒンギャ=ミャンマーのイスラム教徒で国籍がない。としか、知らなかったから色々勉強はできた。でも、書籍としてはいかがか?私と同年代の毎日新聞の編集デスクまで勤めた筆者らしいが、文章下手だし、算数おかしいし。難民キャンプでの活動に関する最後の方は斜め読み。2020/02/09