目次
第1部 物語に表象される精霊(ナーン・ナークの語るもの―国民国家形成期のタイ仏教と精霊信仰;ピーポープの語るもの―悪霊映画から見る東北タイの表象)
第2部 精霊を語る人びと(村落生活と調査の方法;善霊と悪霊のはざま―東北タイの村落守護霊をめぐる語り;ピーの語りが伝えるもの)
第3部 精霊を統御する呪術師たち(悪霊を可視化する技法―モノを媒介にしたピーと呪術の具象化;近代医療をまとった薬草師たち;呪術師の確信と葛藤―呪術師リアリティの類型論)
著者等紹介
津村文彦[ツムラフミヒコ]
福井県立大学准教授、博士(学術、東京大学)。1974年、大阪府生まれ。1997年、東京大学教養学部卒。2003年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。2003年、福井県立大学講師。2009年、現職。1999年より2001年まで、東北タイ・コーンケーン県を主たるフィールドにして、村落の宗教実践や伝統医療、書承文化などを研究。その後も毎年数回タイを訪問しフィールド調査を継続中。現在は呪的タトゥー(サックヤン)に関心を寄せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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