目次
第1章 パプアに行った(サシを見に行く;タブラヌス村 ほか)
第2章 パプアって何だ?(裸族・原始・秘境;パプア鳥瞰図 ほか)
第3章 パプア人はマラリアかOPM―独立したいパプア(ビアク事件;なぜパプア旗なのか、なぜ独立なのか ほか)
第4章 大きな自然と開発と(ラジャ・アンパット諸島;浜辺のご馳走 ほか)
第5章 希望のパプア(ペトルスさんのタブラヌス村;ペトルスさんと釣りに行く ほか)
著者等紹介
村井吉敬[ムライヨシノリ]
1943年、千葉県生まれ。現職:早稲田大学アジア研究機構上級研究員・研究院教授、特定非営利活動法人APLA共同代表。略歴:1977年早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。1978年上智大学国際関係研究所助手。1988年上智大学外国語学部教授。2008年より早稲田大学アジア研究機構。専攻は東南アジア社会経済研究、特に東部インドネシアの開発と環境(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
292
ニューギニア島の東半分が独立国パプアニューギニア、西半分がインドネシアに属するパプアである。残念ながらパプアに関するイメージはいたって貧困だ。第二次世界大戦の激戦地、極楽鳥、トリバネアゲハ、イリヤンジャヤ奥地の男性たちのペニス・サック、せいぜいがそんなところだ。私ももちろんだが、行ったことがある人も少ないだろう。その意味では貴重な報告である。本書ではパプアの自然だけではなく、そこに暮らす多くの民族、多国籍企業に収奪される人々や、独立運動とインドネシア政府による弾圧など多角的な側面からパプアの今を伝える。2023/08/28
ネオ
1
パプアニューギニアの本だと思ったら、インドネシア西パプア州の本だった。 また、文化的な話よりも、インドネシアのパプア人が独立運動を展開し、政府から弾圧を受けているなど政治的な話が多い。(パプア旗掲揚をしただけで逮捕されるなど) 世界的に、パプア人はもっと顧みられてもよいのではないか。2023/07/18
ユ-スケ
1
ひとつの島なのに2つの国(当然、名前も違う)だったり、けっして石器人が住む島などではなかったり、自然、文化だったり、知らなかったことが豊富な写真とともに分かりやすく書かれている 歩いて捉える、という鶴見良行さんの伝統も確実に引き継がれている パプアの入門書、といったところ2017/01/24
tu-ta
1
村井さんの葬儀でいただいた本をやっと読んだ。パプアのこと何も知らなかったなぁ。2014/07/03
もっち
0
インドネシアのイベントで去年パプアの人たちと知り合い、インドネシアの広さに驚かされました。日本ではなかなか少ないパプアの情報。いつか行きたいと思っていたのでとても参考になりました(^^)2016/05/30