出版社内容情報
写真で見るラオス現代史。1970年代以降のラオスの歩みを貴重なスクープ写真と詳しいキャプション(日本語と英文)で再現した本です。中心テーマは「戦争」と「モン族」。特に、ベトナム戦争の時アメリカに協力したため戦後共産側から迫害され、23万人がアメリカに移住したモン族(NHK・BS『30年目の戦後処理――アメリカと共に闘った民族』が反響を呼びました)の写真は貴重です。
目次
まえがき
第1部 秘密戦争
第2部 共産主義者の勝利のあとで
第3部 ラオス退役軍人会の息子たちはイラク戦争に
あとがき
"「南を解放するには、まずラオスを共産化させねばならない」。1951年、ベトナム労働党(インドシナ共産党を改称)第2回党大会でのホーチミンの言葉である。
1954年5月、ディエンビエンフーでフランス軍はボーグエンザップ将軍率いるベトミン(ベトナム独立同盟)軍に屈辱的な敗北を喫し、第1次インドシナ戦争に終止符が打たれた。しかし、中国の共産党政権の影響を懸念し、フランス軍にCAT(Civil Air Transport,エア・アメリカの前身)の飛行機と武器、資金を援助していた米国は、アジアの共産化を恐れ、同年7月のジュネーブ協定締結後もインドネシアに介入を続けた。
1961年1月に米国大統領となったジョン・F.ケネディはラオスで「特殊戦争」を開始する。米軍が直接戦うのではなく、軍事顧問団として戦闘に介入するというものである。その最大の目的は、ソ連・中国の支援を受けた北ベトナム軍がラオスを走るホーチミン・ルートを利用して南下するのを防ぐことだった。ホーチミン・ルートはその9割がラオス領に建設されていたのである。
しかし、1965年3月8日、ベトナム中部ダナンの海岸についに米国海兵隊等9個連隊が上陸、「ベトナム戦争」が本格的に始まる。サイゴンに本部を置く米国軍"
写真で見るラオス現代史
70年代以降のラオスの歩みを貴重なスクープ写真と詳しいキャプションで再現した本です。
中心テーマは「戦争」と「モン族」。
著者は1973年からずーっとラオスを撮りつづけてきたただひとりのカメラマンです。80年代になってラオスの共産化が進んでからも、西側最後のカメラマンとしてしぶとく取材を続けました。特に山岳民族モン族(ベトナム戦争でアメリカに協力したため、ラオスで迫害を受け、23万人がアメリカに移住)の写真については世界一の定評があります。
「戦争」――来年はベトナム戦争終結(サイゴン陥落)からちょうど30年。ベトナム戦争関連の本がたくさん出版されます。本書はそのトップバッターです。
「ラオス」――最後の残されたアジアらしいアジアとして、ファンが急増中。
内容説明
竹内正右、1973~82年激動するラオスを最後まで撮り続けたただひとりのフォトジャーナリスト。写真で見るラオス現代史。
目次
第1部 秘密戦争
第2部 共産主義者の勝利のあとで
第3部 ラオス退役軍人会の息子たちはイラク戦争に
著者等紹介
竹内正右[タケウチショウスケ]
フォト・ジャーナリスト。1945年旧満州吉林生まれ。1970年早稲田大学卒業。1973~75年ラオス、ベトナム、カンボジアに滞在。1975年ビエンチャン陥落の瞬間を取材。1975~82年西側最後のジャーナリストとしてラオスを取材
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感想・レビュー
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ちゃーびん
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