出版社内容情報
日本を代表するラオス研究者とラオス人研究者による共同執筆。日本で初めての総合的なラオス概説書です(ラオス文化研究所はラオス文化情報省所属の研究機関)。写真多数。
まえがき フンパン・ラタナヴォン(ラオス文化研究所所長)
① 地理と民族
② 重要な歴史的できごと
③ ラオス人民民主共和国
④ 状況の変化と対応
ラオスの魅力と学び方 石井米雄(神田外語大学長)
第1章 北部ラオス フンパン・ラタナヴォン
① 地理的条件と気候
* 山・川・平野
* 気候
* 地下資源
② 民族
③ 習慣・芸術・文化
* ルアンパバーン県
* ボーケーオ県
* ルアンナムター県
* ウドムサイ県
* ポンサーリー県
* ホアパン県とシエンクアン県
* サイニャブリー県
第2章 中部ラオス フンパン・ラタナヴォン/カムペン・ケタヴォン
① 地理的条件と気候
② 行政区域と民族
③ 交通・通信
④ 開発
⑤ 産業と将来像
第3章 南部ラオス カムボーン・ティーラプット
① 歴史
② 地理
③ 気候
④ 行政
* サーラヴァン県
* セーコー 飯島明子(天理大学助教授)
① 時代区分
② 1893年10月3日の条約
③ 全民族から成るラオ人民
④ チャオ・アヌ
⑤ ファーグム大王
おわりに
第6章 現代の歴史 菊池陽子(東京外語大講師)
① フランス植民地下のラオス
* ラオス植民地化の過程
* フランスのラオス統治
* 少数民族の反乱
② 第2次世界大戦下のラオス
* ラオス刷新運動
* フランス領インドシナにおける日本軍のクーデター
③ ラオス独立への道
* ラーオ・イッサラ運動
* ネーオ・ラーオ・イッサラの結成
④ 内戦時のラオス
* ジュネーブ会議と第1次連合政府
* ラオス内戦
* ラオス人民民主共和国の成立
⑥ ラオス人民民主共和国
* 社会主義国家の建設
* チンタナカーン・マイ政策
第7章 民族 安井清子
① 多民族国家ラオス
* 民族の数
* 時代によって民族政策は変わる
* 民族とは流動するもの
② 民族の歴史
* ラーンサーン王国を建国 葬儀
③ 年中行事
* ピーマイ・サーコン(国際正月)
* ブン・マーカブーサー(万仏節)
* ブン・パヴェート(大生経祭)
* ピーマイ・ラーオ(ラオス正月)
* ブン・バンファイ(ロケット祭)
* ブン・ヴィサーカブーサー(仏誕祭)
* ブン・カオパンサー(入安居祭)
* ブン・ホーカオパダップディン(飾地飯供養祭)
* ブン・ホーカオサラーク(くじ飯供養祭)
* ブン・オークパンサー(出安居祭)
* ブン・ガティン(ガティン衣献上祭)
* ブン・タートルアン(タートルアン祭)
* ヴァン・サート(建国記念日)
第10章 言語 鈴木玲子(東京外語大助教授)
①ラオ語の概要
* 名称
* 使用人口と方言
* 系統
② 発音
③ 文字
④ 文法
⑤ ラオスの言語状況
* 言語の宝庫
* 変化するラオ語
⑥ ラオス的な言葉
第11章 経済 鈴木基義(鈴鹿国際大学長)
① 社会主義経済から市場経済へ
* 社会主義革命成立後の混乱
ラオス農業の概況
* 各地域の農業の特徴
* チンタナカーン・マイ政策でのラオスの農業制度
* 農業生産状況
② 農村の実情
* ターサモ村の概況
* ターサモ村農民の生活調査
③小規模灌漑開発
* 小規模灌漑開発の必要性
* 小規模灌漑開発の展開
* むすび
第13章 村の暮らし 院多本華夫(筑波大講師)
①水に魚あり、田に米あり
* ラオスの地形と気候
* 水田の形成
* 洪水と旱魃
* 開墾
② 新米、うまい魚
* 水田をめぐる風景
* モチ米
* 果物
③ 肉10きれよりも魚1匹
* ラオス料理の味の基本
* 川の幸
* 山の幸
④ 高い木には精霊が
第14章 森林資源 ブアトーン・プンサリット
①森林の状況
* 現在の森林面積
* 森林の分類
* 国の保護林
② 森林産品
③水棲動物と森林動物
④ 森林破壊の影響
* 森林破壊の状況
* 赤信号
第15章 運輸・通信 ヴァン・スート
① ラオスのマスメディアの歩み
* 1893年以前の段階
* 1893~1954年
* 1954~1975年
* 1975年から現在まで
②ラオスのマスメディアの役割
* タイトルと内容について
* 役割
* 将来
第17章 水力発電 松本悟(NGOメコン・ウォッチ事務局長)
①ラオスの水資源
②ダム開発推進の背景
③ 水力発電の現状と日本政府の協力
④ 民間主導のダム開発の特徴
⑤ ダムによる社会・環境影響
⑥ 電力価格交渉と経済効果
⑦ ナムトゥン第2ダムとタイの電力制度
結語
第18章 ラオス・中国国境 カムペーン・ティップムンタリー
① 歴史の中のラオス・中国国境
* ポンサーリー県
* ルアンナムター県
* ウドムサイ県
②現在のラオス・中国国境
* 経済の変化について
* 文化・社会面の変化
むすび
第19章 ムアンシンの写本文化 飯島明子
はじめに
①ラオ写本保存プログラ
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目次
北部ラオス
中部ラオス
南部ラオス
政治
『正史』による前近代の歴史
現代の歴史
民族
宗教
文化
言語
経済
農業
村の暮らし
森林資源
運輸・通信
マスメディア
水力発電
ラオス・中国国境
ムアンシンの写本文化
東北タイとラオス