内容説明
本書は、管理会計職業に先行する財務会計職業の発展を分析し、会計の制度的確立の過程を検証。この制度的確立過程は、管理会計成立の制度的基礎を準備しているからである。また、管理会計は、「理念としての科学的管理」と「技術としての原価計算」とに立脚していると考えているので、管理会計の理念的基礎としての科学的管理の発展と、管理会計の計算的基礎としての原価計算の発展を確認する。第1次世界大戦後のイギリス原価計算が、アメリカから導入されたものであって、当時のイギリス人には新鮮に受け止められていたことも明らかにした。
目次
第1章 管理会計史研究の方法
第2章 原価計算の生成と発展
第3章 科学的管理と管理会計
第4章 管理会計の発展
第5章 会計職業の確立
第6章 管理会計職業の社会的認知
第7章 管理会計士勅許協会の発展
第8章 要約と結語
著者等紹介
鈴木一道[スズキカズミチ]
1944年神奈川県鎌倉市に生まれる。1967年明治大学商学部卒業。1972年明治大学大学院商学研究科博士課程修了。1986‐1987年シェフィールド大学(英)客員研究員。現在、大東文化大学経営学部教授
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