内容説明
本書は、前世紀にまで遡り、ドイツにおける共同決定の生成と発展を解明しようとするものである。その際、労働者の共同決定が芽生え拡大してゆく社会的経営体制の変化を、法律的側面からのみでなく、社会的、経済的繋りとその時代の内的課題との有機的関係において究明しようとするのである。
目次
第1部 共同決定構想の萌芽(3月革命以前の共同決定構想―社会改革案との関連において;3月革命と共同決定構想―労働運動との関連において)
第2部 共同決定制度の生成と発展(経営における労働者代表制の萌芽―工業化以前の共済制度に関連して;労働者委員会の生成―経営共済金庫理事会から労働者委員会へ;労働者委員会に対する諸見解)
第3部 共同決定立法化の歩み(労働者委員会の立法化1―工業条例改正に関連して;労働者委員会の立法化2―プロイセン鉱業法改正との関連において;経営協議会法の成立―労働者委員会から経営協議会へ)