内容説明
外来仮面である伎楽面・舞楽面などの系譜とは異った日本固有の仮面の存在を想定して、五百か所に及ぶ地方仮面の採集をもとにして、約20年の実証検討を加えた民間仮面研究の画期的労著。能狂言面に先行する固有面の解期の意義は芸能史上特筆すべきものである。
目次
1 序説
2 地方仮面拾遺抄考註(太宰府天満宮の仮面;伊予浮島神社の黒尉面;周防秋穂正八幡社の尉面;伊予福岡八幡の仮面;薩摩新田神社の仮面 ほか)
3 日本仮面史と民間の仮面(序言;固有仮面の存在;外来仮面の民間流入;能面と民間の仮面;民間仮面の史的位相 ほか)