内容説明
墨を知る。実作家のための名墨の科学。
目次
名墨の秘密
生きている墨と死んでいる墨
墨の磨り方
滞墨はなぜ悪いか
紙、布の組成とにじみ
硯の選び方
硯水について
中国の墨
日本の墨
筆の選び方
墨の進歩
附録 測色の原理と墨色
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hazama
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多種の墨、および少量だが硯や筆についても科学分析した本。小学生でも解るくらい平易に書かれていて取っつきが良い。難を言えば図(顕微鏡写真)だけは、慣れるまで判りづらい場合が有ることくらいか。2016/09/18
剣次郎
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墨を科学的分析した本。古い墨をひたすら尊ぶ、書道界をバッサリ切り捨てたのは爽快。私も製造から30年くらい経過した墨が墨としてのピークだと思う。100年以上経ってる物は「もはや死んでる墨」というような使用感が確かにあった。ただ「美しい」の観念は人それぞれ(「万人受けする美しさ」は体系化されてますが)。筆者のこだわる「美しいにじみ」が、私好みのにじみとちと違う。書道家必読の本ではなさそう。2013/09/23




