内容説明
暮らしの中に役立つ『論語』。時代の流れの中で家族構成が核家族化を余儀なくされ、人と人との絆の希薄化が叫ばれている今日、日常生活の中で『論語』に学ぶことこそが現代を生き抜く力となるであろう。
目次
1 生活するための知識・能力を身につけ、意欲を奮い立たせる(学んで時にこれを習う。朋、遠方より来たるあり、また楽しからずや。人、知らざれどもいきどおらず。また君子ならずや(学而篇1)
われ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳、従う。七十にして心の欲する所に従いて矩をこえず(為政篇4)
多く聞き、多く見る(為政篇18) ほか)
2 処世術を身につけ、トラブルを避け、上手な世渡りをする(父は子の為に隠し、子は父の為に隠す(子路篇18)
君は君たり、臣は臣たり、父は父たり、子は子たり(顔淵篇11)
事に敏にして、言に慎む(学而篇14) ほか)
3 人生を考える(未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん(先進篇12)
身を殺して仁を為す(衛霊公篇9)
朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり(里仁篇8) ほか)
4 孔子が語った君子の義務と責任
著者等紹介
高畑常信[タカハタツネノブ]
昭和16(1941)年2月、香川県高松市男木島に生まれる。略称および号は高信。高松高校卒業、香川大学(学芸学部)卒業、広島大学大学院文学研究科博士課程(中国哲学)単位取得退学。香川県木田郡三木町小蓑中学校教員。広島市私立修道中学高校教員。中京大学文学部講師。東京学芸大学(教育学部)教授。定年退職後、徳島文理大学(香川校)文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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