出版社内容情報
≪本シリーズに関して≫
本シリーズは、講義・演習での使用や自己学習での使用を念頭におき、真に教材となり得る事例のみを精選して編集した看護学各論の事例集である。
事例を用いた教育は、多くの看護教育の場で一般的なものとなっているが、本書の活用により、教育をさらに多彩且つ充実したものとすることができるように工夫いている。
『新体系看護学』の“実践編”として位置付けた活用が最も効果的だが、単独での使用ももちろん可能である。
事例の記述方法は、成人/老年/小児/精神/在宅/のそれぞれの特性に応じた記述方法をとった。
≪事例で学ぶ小児看護学≫
本書は精選した13の事例を収載している。事例の選択に際しては、①臨床でよく遭遇する事例である、②初学者である看護学生に学んでほしい基本的要素を多く含んでいる、という2点を条件とした。事例を読み進めることで、学生が無理なくアセスメント能力、思考過程を身につけ、それらを統合できる実践感覚をもてるように記述されている。また、理解を助けるための様々な工夫も随所にちりばめられている。さらに本書では、細かく「何が問題なのか」を考える「看護問題」ではなく、大きく「患者にどうなってほしいか」を考える「看護目標」をあげるという新しい方法を取り入れている。