内容説明
深川猟師町(現在の東京都江東区清澄・佐賀・永代辺)は、江戸城へ魚介類を上納する漁師の居住地として、寛永六年(一六二九)に隅田川東岸に成立した。同町は成立当初から代官の支配を受けたが、正徳三年(一七一三)に町奉行支配が及んだ後は、代官と町奉行の両支配となった。本研究は、都市江戸が拡大する過程であらわれる社会の変化のありようを、深川猟師町という一つの地域にみられる現象を通して明らかにしようとするものである。
目次
序章 近世都市の拡大―研究史と本書の課題
第1章 本所・深川の開発と年貢・公役の負担
第2章 深川猟師町の成立と住民の構造
第3章 代官と町奉行の両支配体制
第4章 町入用の構造
終章 深川猟師町の変容
著者等紹介
高山慶子[タカヤマケイコ]
1975年大阪府生まれ。1998年慶應義塾大学文学部史学科卒業。2005年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(人文科学)。現在、東京都江戸東京博物館専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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