歴史学叢書
中国古代史と歴史認識

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784839003289
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C3022

内容説明

中国古代の戦国期から秦漢代に至る、中国古代国家の成立過程とその権力構造、あるいは都市国家の問題は、新出土文字資料が陸続と発掘されている今日、なお重要な課題である。著者は、この中国古代国家成立の問題に、一貫して、理論的かつ実証的に取組んで来た。本書は、第一部に、まずその前提となる諸学説を批判的に整理・検討したのをはじめ、中国の代表的古代史家侯外廬の学説の紹介と評価、新出土史料を用いた社会史的追究、著者の実証的研究の要点を記した商鞅の変法、斉国についての概論などを収め、第二部に、著者の歴史研究、歴史教育の体験に基づく、世界史認識、歴史認識にかかわる諸篇を収める。

目次

第1部 中国古代史(中国古代国家成立について―最近の諸説への批判をふまえて;中国古代の共同体と奴隷制―その学説史の検討;侯外廬『中国古代社会史論』の意義について;侯外廬の都市国家論をめぐって ほか)
第2部 歴史認識(世界史認識の形成について;歴史と道徳とのかかわり―太平天国の人物像を通して;歴史と文学と人間性と―大学生の歴史意識・私見;私の歴史研究・歴史教育 ほか)

著者等紹介

太田幸男[オオタユキオ]
1939年名古屋市に生まれる。1963年東京大学文学部東洋史学科卒業。1966年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1971年同博士課程中退。1969年~74年武蔵中・高校教諭。1974年東京学芸大学教育学部講師。1975年同助教授。1986年同教授。2003年同定年退職。東京学芸大学名誉教授。1993年~現在、東洋文庫研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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