内容説明
伝説の編集後記が、今甦る。POPEYEフロム・エディターズ、コラムで世界と交信していた。本書に収録されている一本一本のコラムは、出版史上空前絶後の雑誌『ポパイ』で最も輝いていた数年間に、不世出といっても過言ではない一編集者(当時編集長だった木滑良久)が読者に向けて送りつづけたメッセージ。
目次
地球上でいちばんの雑誌
実質時代の薄型情報誌
ここにもアメリカがあった
形だけを真似しても
シンプルがいさぎよい
ロンドンのざわめき
読者との友情雑誌
みんなでフリスビー
ジョギングは無理せず
ポパイは理屈が大嫌い〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺーいち
3
「POPEYE読者諸君ならすでにご存知かと思うが、この間ニューヨークの試写会で…」的な書き出しに自信がみなぎる。なんでも「やってみる」ライフスタイルを強烈に提案してきた『ポパイ』。その最も輝ける時代の編集後記アーカイブス。2014/04/02
初瀬川 翠
2
雑誌『ポパイ』に連載されていた編集者コラム「フロム・エディターズ」をまとめた1冊。1976年6月の創刊号に始まり、1981年3月100号(104冊)までの同誌を収録してある。これは<出版史上空前絶後の雑誌『ポパイ』が最も輝いていた数年間>に連載されたものだという。私は同誌を手にとったこともなければ、この収録された期間には産まれてもいない。カバーに並んだ既刊の表紙、巻末の特集一覧、コラムから内容や雰囲気を推し量りつつ読んだ。アメリカンカルチャーへの強烈な憧れや時代性を感じた。こんなに力強い時代があったのか。2013/12/30
SAY HEELLooooW
1
雑誌が一番良かった頃のお話。羨ましいという反面、あの頃には戻れないという諦念も。。だからこそ現代なりの雑誌作りの可能性を追い求めたい。2013/08/21
nizimasu
1
いわゆる雑誌ポパイの創刊から全盛期の時代の編集後記をまとめたもの。当時は、いかにアメリカのカルチャーが日本人にとってまぶしかったかというのがわかる。そして、今でもダイエットやジョギング、カウンターカルチャー経由してヨガブームにも繋がるアメリカの文化が日本に浸透していく上で実に、重要な役割を果たしていたのがわかる。ある意味、時代の証言集。2012/08/29
george
1
「地球上のどこへでもポパイは飛び、ポパイは観察し、地球でいちばんスーパーなマガジン作りをするつもりだ」(POPEYE1号より)いちばん広告の取れる雑誌作りを目指しているヒトに読んで欲しい1冊。雑誌と読者が幸せだった時代の記録。★★★☆2009/06/09