内容説明
子供の頃から「可愛い」というより「大人びている」と言われ続けた歯科医夫人、戸塚真紀。中学校の同窓会で偶然再会した成瀬隆史を待つ喫茶店の鏡の前で、彼女は秘かにつぶやく。「今夜こそ、一線を越えるわ」。性に翻弄される人妻の激情を艶やかな文体で描く表題作ほか全七編。電子書籍サイト「どこでも読書」で、女性の圧倒的な支持を集めた、菅野温子の傑作文芸ロマン。
著者等紹介
菅野温子[スガノアツコ]
静岡県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。1991年、スポーツニッポン新聞にて官能連載小説「スイートタイム」でデビュー。以後、各小説誌で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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