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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
83
散歩とごはんを愛する平野さんが散歩をしながら出合った人、モノ、味、体験したコト、について、彼女自身が撮った写真と共にコラージュのように編集されたエッセイ集です。平野さんが散歩のときにメモ書きしたそのままの配置で切り貼りしたようなデザインは、街の探検地図のようです。どんな街にもドラマがあり、素敵な味があり、びっくりするような体験があるということが、彼女のフィルターを通して語られてとっても面白いです。平野紗季子ワールド全開です! 食〇ログとかぐ〇なびとかのレビューより、食べに行きたくなります。2025/04/29
ホークス
37
2020年刊。食べるの大好きな著者のムック本。神田、小田原、バンコクなど場所ごと見開き2ページを、平野節と言ってよい饒舌な訪問・実食記と写真がビッシリ埋める。お店や料理に対し、「大好き」「だってこうだから」と開けっぴろげに語る。色んなジャンルを冒険してよく食べる。内装の美しいレストランアラスカ(虎ノ門)、庶民的なステーキハウスジョンブル(柴崎)は行きたくなった。スパイスカレーやパフェにも惹かれる。著者は今まさに動いているものと古くからあるもの、双方を愛する。値段が高いとか遠方のお店もフムフムと楽しんだ。2023/10/01
きき
32
Hanakoで連載?フードカルチャー?散歩?ごはん?犬?そんなテンションで平野紗季子の文章読むと痛い目見るぞ(口悪くてすみませんだし、多分そんな人滅多にいない)。読んだ瞬間に視界の奥から世界がぐわっと広がる文章というのがあるけれど、平野さんの文章はまさにそれ。語彙力があるだけでなく絶妙な言葉×言葉の組み合わせで綴られるのは食とその向こうに居る人々の物語。今回は街の風景も加わって、平野フィルターで様々な土地を訪れているかのような気持ちになれるのが嬉しい。何かを徹底的に愛して言葉に出来るって凄まじい事だよ。2020/10/12
ぐうぐう
22
『ショートケーキは背中から』があまりにも面白くって、あの可笑しくて味わい深い文章をまた読んでみたくて、もはや禁断症状に見舞われたかの如く書店に駆け込み、平野紗季子の本を手に取る始末。『ショートケーキ〜』は写真がほぼない構成だったけど、こちらは雑誌連載をまとめたものなので料理の写真がたっぷりとある。とはいえ、味がするのは写真よりも彼女の文章だ。東京ワンダー散歩(時々、鎌倉、バンコク、小田原、香港等々)、あるいは東京ふしぎ発見(時々、ホノルル、伊東、ロンドン、パリ等々)、(つづく)2024/09/17
nemunemuanyo
11
ホームを降りたらすぐそこに広がる海 その駅は東芝の社員かその関係者しか改札を降りれないらしい そんな駅があるのを初めて知った 街歩きや喫茶店好きな人にはツボかも 雑誌の連載をまとめたもので 見た感じは雑誌の豪華本といった感じ2020/09/20