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出版社内容情報
行政・軍事の拠点から、やがて武将の権威の象徴になった日本の城。技術や美意識を結集した壮大な芸術品として各地に築かれました。現存する城郭や遺構は、我々に時の移ろい、栄枯盛衰を語り継いでくれています。『YUCARI』が今回ひもとくのは、現在では故郷の象徴として人々に愛され、人気の観光スポットにもなっている「日本の城」です。荘厳な天守を見ればもちろんのこと、城址の石垣を前にしただけでロマンを感じてしまう。日本の城ひとつひとつに、多くの人物が絡み合った物語が存在するからでしょうか? 上田城の『真田丸』しかり、TVや映画で観るようなドラマが実際に城を舞台に繰り広げられていたのです。時を超えた不思議な感覚、どんどん城の魅力に引き込まれていきます。
どの城も美しいことに変わりありませんが、その美しさはそれぞれ違います。個性があります。ユネスコの世界文化遺産であり国宝の姫路城は、別名の白鷺城という名の通りとてつもなく優雅ですし、同じく国宝の松江城は戦いを想定した質実剛健な城。無駄のない機能美という言葉が似合います。やはり国宝の松本城は、北アルプスを背景に黒い姿を水堀に映し出します。幻想的です。今回の特集のトップで紹介する天空の城・竹田城址は日本のマチュピチュと呼ばれるだけあって、雲海に浮かぶ美しさは、まさに絶景!
何百年経っても、遺構になろうとも、我々を魅了する城。「YUCARI」26号は「日本の城」特集です。
<特集内容>
・photo essay 絶景! 天空の城 竹田城址の四季。
・戦いの場から権威の象徴へ 武将の美意識の結晶・日本の城。
・一度は訪ねてみたい! 現存天守の城。
姫路城(兵庫)/松本城(長野)/彦根城(滋賀)/松江城(愛媛)/
犬山城(愛知)/高知城(高知)/宇和島城(愛媛)/丸亀城(香川)/
松山城(愛媛)/備中松山城(岡山)/丸岡城(福井)/弘前城(青森)/
・築城歴史年表 あの城はいつできたのか。
・歴史を守り伝えたい! いま、日本の城に関る人々。
犬山城(愛知)/450年守り抜いた城とともに歩む最後の姫
上田城(長野)/戦国唯一の知将が築いた城
小田原城(神奈川)/地域で生きる職人として文化財を守る大工の誇り
弘前城(青森)/400トンの城を動かす曳屋の伝統技術
・将軍家の力を誇示した日本最大の城 江戸城。
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