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出版社内容情報
どうか皆さん、小さなままで。
温暖化後の未来を描いた「utopia」で
話題を呼んだ作家・夕暮宇宙船 初の短編集。
表題作「水の定規」を含む、計4作品を収録。
著者の漫画の師である、齋藤なずな氏による解説付きです。
わたしが経験していない、わたしのものじゃない記憶のはずなのに、
こんなにもわかるし、優しい棘になって突き刺さる。
抜けないし、抜きたくない。(小説家・歌人 加藤千恵)
【目次】
#1 ビニールハウス p.5
#2 水の定規 p.37
#3 黒い犬 p.131
#4 I Heard You Looking p.171
解説 齋藤なずな p.220
あとがき p.222
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
126
なんでこんな思いをしなければならないんだ。この状況下に追い込まれた原因が大人の事情というのがいたたまれない。子どもたちは感情表現が豊かなようで、本当の気持ちを伝えられていない。そんな言葉を思い出す。子ども同士であってもときに痛々しいのに。状況を変えることはすべてをリセットするわけではないけどそう思えない。離れても大切な人とはきっとつながっているのだけど。本題の「水の定規」は印象深い作品だった。夕暮宇宙船さんがこの世界に描き出す漫画は、こころに刻まれてしまった一つひとつの傷や救いを、雨や風の香りで蘇らせる。2026/09/03




