出版社内容情報
手塚治虫文化賞短編賞 受賞後初の描き下ろし漫画
気づけば友達が減りつつある年頃。
職場では居心地の悪さを感じなくもない。
二人暮らしの母の健康状態にも不安を覚える日々。
そんなある日、主人公はNintendo Switch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」に出会う。
もうひとつの世界が、彼女の現実を少しずつ変えていく。
空気を読みすぎない
新しい人間関係が動き出す
わたしを支える
もうひとつの世界ーー
『ミウラさんの友達』に続く「友達」シリーズ第二弾
じわじわ沁みる描き下ろし漫画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
23
待ってましたミリさんの新刊。今回はNintendo Switchの『あつ森』の話があつ森プレイ済みゲーム大好きな私も共感しまくりで、ゲームがきっかけでふと大人になって友達ができ、ヘルシンキに旅行行けちゃう仲にまでなる物語、ほっこりして素敵でした。私も切実に、ゲーム友達欲しいなあ。まだサトウさん達のような40代ではないけれど、こんなふうに空気を読みすぎず、気を使いすぎない人間関係を理想とする人は現代には多そう。私も切に思う。2025/06/01
鈴蘭
10
彼女を支えるもう一つの世界、 Nintendo Switchのゲームソフト 『あつまれ どうぶつの森』がふとしたきっかけで現実と繋がる。 同じサトウさんと出会い、空気を読みすぎないでいられる居心地の良さ、大人になればこそ出来る選択が未来を変えていく。 旅行の計画が立てられるのがひたすら羨ましい。 ミリさんの旅行記の楽しさを思いながら、 母との時間が穏やかにゆるりと流れていく。2025/05/30
チサエ
10
私もあつ森やってるので、どうぶつたちとの交流のたのしさや癒される感じが、よく分かります。ゆったりのんびり過ぎていく日々の中で、ちょっとした不安や心配が生じるけれど、あつ森も現実も、特に大きなことはおこらない。家族と、友だちと、あつ森のどうぶつたちと、日常は続いていく。それはきっと、しあわせのかたち。こわさないように、こわさないように、だいじにしよう。と、しみじみ思わされました。とてもよい読み心地だった。2025/05/23
らて
7
つい最近、本棚を整理している時にミウラさんの友達を読み返して、面白いなぁ❥と思ったばかりでした。 前回のミウラさんの友達はかなり意表を突かれたので、今回はどんな?!とワクワク☺︎ 40歳、独身、恋人も友だちもいないつまらない毎日、 親の心配、 そんな中での意外な友だちとの出会いは イマドキのものでした。 日常に押しつぶされそうな時、現実逃避ができる場所があるのは貴重だと思う。 日常と非日常を行き来しながら、 ふと漏らすサトウさんの言葉にハッとさせられる。 私も上手く渡り歩けるだろうか?2025/06/01
n___syu.
5
良かった。家族の心配事って頭の片隅にずっとある。仕事もしながら、プライベートも送りながら、ふとした時に思い出してちょっと辛くなる。あつ森みたいに拠り所があると、少しは救われるよね。心配事があっても、子どもには楽しい日常を送ってほしいと親は思っていると思う。2025/05/31
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