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出版社内容情報
渥美清という友を思い出し、懐かしみ、
そして、これまで知りえなかった新しい一面に出会う一冊。
テレビジョンのはじまりを共に歩んだ黒柳徹子と
映画『男はつらいよ』を共に作り上げた山田洋次の対談が実現しました。
巻末特別原稿として山田監督がこの本のためだけに書き下ろした
幻の新作『男はつらいよ 寅次郎福音篇』(抜粋)掲載!
寅さんファン必読! お宝の一冊! どうぞご期待ください。
※この対談の模様は、
2024年3月にNHK- BS『渥美清にあいたい』として放送され、話題となりました。
放送時間に収まりきらなかったエピソードを満載し、書籍になります。
内容説明
あなたとの出逢いこそ、人生のかけがえのない宝物。終生の友情を交わし合えたしあわせ。友・渥美清を恋しく懐かしむあたたかな時間。―今、もう一度、あなたに逢いたくて。テレビジョンのはじまりを共に歩んだ黒柳徹子と『男はつらいよ』を共に作り上げた山田洋次が渥美清を懐かしく語りつくす。
目次
第1章 はじめましてテレビジョン―おかしな男がスタジオに(おかしな男がスタジオに;「このアマ!」事件 ほか)
第2章 寅さんになった日―『男はつらいよ』のはじまり(山田洋次、渥美清に出会う;寅さん誕生 ほか)
第3章 渥美清の原点―浅草、病、インテリジェンス(少年、テキ屋に憧れる;いつも空腹な“欠食児童” ほか)
第4章 寅さんは続くよ、どこまでも―渥美清に逢いたい(二人でいると嬉しくて;逝去の知らせ ほか)
特別原稿 幻の最新作『男はつらいよ 寅次郎福音篇』(抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
58
素敵な本です。私生活を決して明かさなかった渥美清が、多分、唯一、心を赦した黒柳徹子と寅さんシリーズを監督したおそらく「戦友」的心情を持っただろう山田洋次との対談で、渥美清の実像をぼんやりとでも理解できるような本です。読んでいて、ああそうだったんだ、と納得、思い出すことしきり。残念なことは、私自身は寅さんファンとして渥美清を認識したのではなく、出世作「拝啓、天皇陛下様」の山田正助として彼を好きになり最高作品だと思っている。その野村芳太郎作品への言及が全くないこと。だか、彼をよく知る二人の対談は素晴らしい。2024/10/12
nonpono
41
最近のわたしの年末の風物詩はM-1である。小さい頃は祖母と父と新宿の松竹で寅さんを見て中華料理を食べ家路に着くことだった。腹の底から笑いほろりとしたた黄金の日々よ。本書は寅さんを演じた渥美清について監督の山田洋次と黒柳徹子の対談。満島ひかりが徹子を演じ中村獅童が寅さんを演じたドラマが好きだった。「お嬢さん」という徹子さんの呼び名、「このアマ!」と言われ「アマってなんですか。」と真顔で聞いたり、「星の王子様」を渥美清に薦める黒柳徹子もまたいい。カリスマ同士の邂逅、会話を聞けてわたしは満足だ。良い対談だった。2024/12/23
YOUCO19
9
9月に「男はつらいよ 55周年記念イベント」に行ってきた。山田洋次と倍賞千恵子たちによるトークショーもあった。ホールは老若男女で満席。寅さんの主題歌が流れるだけで笑い声が起きる。実に渥美清が亡くなって30年も経つのに寅さんはまだ私たちの中で生きているんだと確信した。その時に紹介されていたのがこの本だ。黒柳徹子と渥美清に親交があったとは知らなかった。2人が出ていたという「夢で逢いましょう」が見たい。そしてこれを読んでいっぱい笑えちょっぴり泣けた2024/11/01
hideto
8
渥美清さんが亡くなられてからもう30年近くが経ちます。その渥美清さんについて、親友だった黒柳徹子さんと、監督山田洋次さんが語り合う対話集です。伝わってくるのは、黒柳さんと渥美さんとの仲のよさ。ともにテレビの創成期を駆け抜けた仲間であり、絆があったんだろうなということがよくわかります。巻末にある幻の新作も、ああ実際に見てみたかったと思うとともに、不思議と脳内で補完できます。またふらっと寅さんが現れるのでは?そんな気にさせてくれる一冊でした。2025/02/23
チバ
6
渥美さんが徹子さんとこんなに仲が良かったとは知らなかった。当たり前のように男はつらいよを早速見た。1は初めて見たので確かに寅さんがちょっとしつこい感じだったことを初めて知れた。監督のこだわりと渥美さんの感性によりその後のお馴染みの寅さんになっていってくれたのかと思うと感慨深かった。声もよく通るし体格もいいので幼い頃から体が弱かったというイメージはまったくなかった。早くに亡くなってしまって…と思っていたが十分頑張ってくれたんだなと思った。もう四半世紀以上前のことなのか。作品いっぱい残してくれて感謝しかない2024/10/15