出版社内容情報
渾身の描き下ろし漫画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
171
ロボットの『トモダチ』を購入したミウラさんの日常漫画。不思議な設定だけどミリさんの作品ならすんなり受け入れられます。ミウラさんとカジさんのこの後の続きが気になる終わり方でした。大人になると友達と疎遠になりがちだし関わる人も変わってくる中で『友達は無理して会うものではない』『人生のある期間一緒にいたっていう真実は残る』等のセリフに頷いてしまいました。2022/04/06
美紀ちゃん
124
すごくいい。 びっくりした。 「そうなの?」「うん」「大丈夫?」 で会話が成立することに気づいた。 不動産屋さんの兄弟がめっちゃいい人で嬉しい。 ハッとするポイントがいくつもあり、 この伏線回収はおみごと。 ワクワクした。 ラストの海で撮った、トモダチとミウラさんの2人の写真を見てグッときた。 スタンフォード大学を出たカジさんと 幸せになってほしい。 優しい想いがいっぱい詰まった いい話だった。2022/04/22
Ikutan
80
「友達ってむずかしい。ものすごくうまくいってた関係でも 小さなヒビからパリンと簡単に割れてしまう」友達関係に悩んでいたミウラさんがルームシェアをすることになった。彼女の新しいトモダチは...。「うん。」「大丈夫?」「そうなの?」それだけで会話ができちゃうとは。あぁ、そういうことかと。クスリと笑えるユーモアも交えて、優しさと切なさを詰め込んで、じんわりと染みてくる。少しずつ明かされる関係とラストにほっこり。なんて素敵なお話なんでしょう!これは、誰かと感想を分かち合いたいなぁ。おすすめ。2022/04/27
nico🐬波待ち中
77
ぱっと見リアルなヒト型ロボットの友達…近い将来、一家に一体とかなったりして。。人間の友達は大人になるにつれ減っていく一方。そんな時自分に都合のいい"トモダチ"がいれば寂しさは軽減されるのかな。たとえ今は疎遠になっていても、いつかきっとまた会えるはず。無理やり作るものでもない。ロボットみたいに思い通りにはならないけれど、自分の意志や感情を持つ人間の友達がやっぱりいい、と思わせてくれる作品だった。益田ミリさんの作品は決して押しつけがましくなく、大切なこともさらりと流すように胸にすっと入り込むところが心地よい。2022/10/04
ででんでん
58
こんな中味だとは思わなくて、ミリさんにしてやられた〜。嬉しい驚きでした。こんな友達のことだったとは。カジさん兄弟が、大変素敵で、ミウラさんは「トモダチ」と暮らすなかで、リアルな友だちとも疎遠になったり、新しい素敵な出会いもあったり。私だったら何の言葉を登録するだろうか。妹さんへの想いが「トモダチ」の中に息づいていた。オススメです。2023/07/30