内容説明
「不安を抱えた心をホッと温める秘密のレシピを教えてあげる」。「理想と現実」のはざまでくじけそうなとき、人生を変える不思議なラーメン屋台。コミック+ストーリー型自己発見の本。
目次
0地点 なんかうまくいかない日々
1杯目 幸せになりたい
2杯目 やっぱり幸せになりたい。人よりも、人並みに
3杯目 生きる意味
4杯目 恋と愛
5杯目 家族というもの
6杯目 この先の自分
著者等紹介
もちぎ[モチギ]
作家。平成初期に生まれたゲイ。元ゲイ風俗とゲイバーの従業員。現在は、2度目の学生生活に挑戦中。2018年10月より開始したTwitterはフォロワー約58万人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayuri
97
♪ももも~もも、もももも~も~♪丑年と著者名を掛けた様な奇妙なチャルメラ音。自らを「美しい餅の妖精」と名乗る屋台そばの店主・もちぎママ。ファンタジーな設定に付いていけるのか若干不安になるも心配無用。この店に導かれたのは高級外資系ホテルで働く満内ミチコ、通称みっちゃん。幸せになりたいと願うみっちゃんと、もちぎママの会話で物語は進行して行くがみっちゃんは読者の代表。私達が常日頃悩んでいる事や不安に対し、もちぎさんが、屋台の店主の形を取ってわかりやすい言葉で噛み砕いて答えてくれる。言葉が持つ力の偉大さを感じた。2021/02/06
あかは
48
もちぎさんの存在はTwitterで知っていたので読んでみました。自己発見の本ってあるけど、自己啓発本位には内容が濃くて読了するのに時間がかかりました。ミチコを主軸にストーリーが進んでいくんですが、もちぎママの言うことが深くて、これは仕事や進路で迷ったり悩んでる人にはいいんじゃないかな?と思います。違った物の見方を教えてくれますよ!2021/10/30
ぶんこ
47
悩める人がいる街へ現れるラーメン屋台もちぎママ。聞く力があるのでしょうか、つい愚痴や悩みを話してしまうミチコさん。誰かに聞いてもらうだけで心が軽くなることってあるので、なんだか羨ましくなってきました。ミチコさんのミスが多かったのは、心がいっぱいいっぱいだったからなのでしょうか。完璧主義は疲れるでしょう。私も若い頃はそうでしたが、今は「まぁいいか」の連続。どちらがいいのか。若い頃は完璧主義くらいの方がいい気持ちします。ミス多発だったミチコさんが頼られる存在になっていくのが読んでいて気持ちよかったです。2021/04/22
Karl Heintz Schneider
26
27歳のみちるは虎ノ門にあるホテルのスタッフ。毎日のように失敗しては叱られ、落ち込む日々。そんなある日、高層ビルのはざまでラーメン屋台と出逢う。店主はオネエ言葉を使う白いおもち。「あたいの店はね、お腹と心がペコペコになった人間のもとにしか訪れないって決めてるの。だから今日、あんたがこの店を見つけたのは偶然じゃなくて必然ってわけよ。」図書館の書棚で偶然目が合った一冊。おもちというよりもぬりかべかと思った。著者のもちぎさんは初読みの作家さん。30代で元ゲイバーの従業員とか。2024/09/04
ギルダーツ
13
幸せになるためには、まずは気楽に気楽な理想を考えること。それと、白黒つけることが正しいわけではない。程度も考慮に入れること。というところが今回の学びかな。自分の理想は人と比べてどうこうとかいうような、相対的なものではないと思う。大事な人の最期に幸せだったと思ってもらえるか、自分の最期にやり切った感があるか、この2つを目指すようにしている。この目標(理想)に向かって、今やるべきことは何かを短期的視点、中長期的視点で考える。これが持論。決して人と比べるものではないというのが著者との共通点かな。2022/11/26